第2話 実践の力
はぁ、疲れた…俺が疲れてる理由は…山田のせいだ。おかしいと思ったのは、模擬試験の翌日、俺と優希が登校してると、校門の前で山田がいた。またなんか言われるかと思ったら……
「黒木さん!!おはようございます!!お荷物お持ちします!」
「いや、いいよ?大丈夫…どうしたの?」
「はい…自分は、愚かでした。ですが自分はあの日、黒木さんに力の差を見せられ、自分は生まれ変わりました!」
「そうなんだ…はは」
「はい!!自分は、一生黒木さんに着いていきます!!」
授業中も…
「皆さん、いいですか?アナザーモンスターには、様々な種類がいます!龍のようなものから、狼のようなものまでいます!そして、アナザーモンスターは、金色のモヤのようなものものをまとっています!もし、金色のモヤのようなものまとっているものが、いればすぐに報告してください!そして、人型という物もいます…彼らは強いです。見つからないようにしてください!というか、逃げて下さい!そして、モンスターにはランクがあります。DからSまで…人型は全てSに登録されています!そして、そのSに対抗できるのが…」
山田がこっちを見ていた…
「山田くん?先生より黒木くんが気になるのかな?どうなのかな?」
ミリス先生に怒られていた…
そして、お昼は…
「黒木さん!!焼きそばパン買って来ましょうか!?」
帰り際の教室では…
「黒木さん!!お帰りですか?自分お供します!」
そして、現在
「黒木さん!!飲み物、買ってきました!」
「ありがとう…」
いつも、一緒に帰っている…優希は、クラス委員の仕事があるとかで、先に帰っておいて欲しいとの事で、山田とふたりで帰っていた…
「山田くん?お金払うよ?いくらだった?」
「要らないっす!!気にしないで下さい!!」
「いや、そうゆうの良くないからね!」
この後、1時間の説得の後お金を渡した…
「そういえば、黒木さんは一人暮らしでしたよね?」
「え?あ、うん…親は他界して、叔父さんが引き取ってくれてね。今は叔父さん、世界を飛び回ってるから、一人暮らしってだけだよ?」
「そうだったんですか…すみません。変な事聞いちゃって…」
「大丈夫!気にしないで!!」
「黒木さん。あの…」
一瞬黒い光が、見えてすぐに、ドッッカァァンと大きな音がなった…
音の方向を見ると…金色のモヤがかかった、アナザーモンスターが、数十体見えた…
黒い穴が見える…あいつらは、あそこから現れる。そして、穴は数分経つと閉じる…がここは、市街地、一般人がたくさんいる…戦士が到着するまで時間はかからないだろ…だけどその数分で人が死ぬ…
「山田…ここら辺での、逃げ遅れた人の避難を、俺は被害の中心で逃げ遅れた人の避難をする。」
「黒木さん!?自分も行きます!自分も戦国学園の生徒ですから」
「山田…今のお前では、無理だ。」
山田は、俯いて何も言わないまま頷いた。
俺は、アクセサリー型のウェポンを、付け逃げ遅れた人が居ないか、探し回って、数十人ほど見つけて、助けることが出来た。
戦士が、駆けつけてきたので、一件落着かと思ったら…
「誰かぁぁぁ!?いませんかぁぁぁ!?」
山田の声?!
「山田ぁぁ?!どうした?」
山田が血だらけの戦士を担いでいた?
「黒木さん!!助けて下さい。あいつが…」
山田の指す方を、見ると…アナザーモンスターがいた…龍みたいだなぁ…ランクAかな?チラッと山田を見る…怯えてるのか…しょうがない
「山田!!その人を連れて逃げろ!あとは、俺がやる!」
覚悟する時だ!!
自分の赤いネックレスに手を重ねて叫ぶ
「来い!!白雪・紅」
すると、白い光の中から、赤い刀身を、光らせて
現れ白い光は、白い鞘になった…
「それが…スピリット…ウェポン」
俺は、その赤い刀身を、輝かせて、龍に向かい、ひとつひとつ丁寧に…一瞬で刈り取った…
「抜刀・輝雪」《ばっとう・きせつ》
その後、戦士の人と事情説明のために呼ばれた。
黒い穴は、既に閉じたようだった。
死人も、幸いいなかった…
「黒木くん…スピリット使ったの?大丈夫?」
「大丈夫です…少し疲れましたが…」
「今日は、良く休んで下さい!」
ミリス先生は、笑顔で送ってくれた…
次の日、俺は優希と登校して、校門の前に…山田がいた…
「山田くん…昨日は、大丈夫だった?」
「黒木さん…自分…悔しいです…あの時Lv5でありながら何も出来なかった…黒木さん…ばかりに…助けられて…自分が……情けない…こんな自分が…黒木さんと…友達になりたいなんて……」
山田…
「山田は、あの時戦士を助けていた…俺じゃあ間に合わなかった!山田だから間に合った!だから何も出来なかったこともない、情けないなんて事もない!!山田だから出来たんだ!!あの時覚悟を持って叫んだ、山田のおかげだ!!」
「黒木さぁぁん」
「山田…俺たちは、友達だ!!さん付けなんて要らないし、下の名前でいいよ!シンジ」
「ソォォォラァァァさぁぁん!!」
さん付けは、いいって言ったのに
シンジは、俺に抱きついて離れなかった…
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