第1 覚悟の力

「大丈夫だ、君には力がある」

「力は、自分の為に使いなさい!」

「お前さえ、いなければ、」


僕は、ベットから転げ落ちた。


「イッテェェェ…夢か」


随分と昔の嫌な夢を見た。

俺の名前は、黒木宙

今日から、戦国学園に通う。高校1年生だ


「朝から、騒がしいよ?宙」

「うるせぇ…優希」


この、イケメン美少女は、同じ戦国学園に通う幼なじみの 白銀優希


「朝ごはん、食べないと遅刻だよ?顔洗って来なよ!」

「あ、今日は適性検査か!」


ちなみに、戦国学園とは、異界から、来た化け物を、討伐するための戦士の養成学校


俺は、急いで家を出て教室に走った!優希は、先に行きやがった…走りたくないとか…くそぉ薄情者と思いながら、ギリギリで教室に着いた


「おぉ、遅刻しなかったの?偉いねぇ宙」

「はぁはぁ、おま、はぁはぁ、くそぉ、」

「起きるのが遅い宙が、悪いよ?」


何も言えねぇ

ガラガラと美人教師の ミリス・フォーナ先生が入ってきた。


「はーい皆さん、席に着いて下さい!黒木くんお座りですよー」

「はぁはぁ、お座りって、犬じゃ無いですよ!」

「はぁはぁ言ってるのに?」


はぁはぁ言ってると、みんな犬なのだろうか?


「まぁそんなことより、今日は適性検査をします!楽しみですね!」


ミリス先生は楽しそうだが、俺は楽しみではない

適性検査は、アナザーウェポンとの適性を測るものだ。

アナザーウェポンとは、異界の化け物と戦う為に作られた武器で、それぞれ持つだけで能力が向上する。この学園には適合者のみが集められ、1年に1回検査をする。レベル1からレベル5まである。

適性が高いと、向上する能力も上がるのだ。


「次!白銀優希」

「はい!」

「レベルは、Lv5」


歓声が聞こえる。すげぇなぁ優希は


「次!黒木宙」

「はい!」

「Lv1」


やっぱり、上がんないなぁレベル


「ブハッ!!ウケる!Lv1って良く進級しなぁ!僕なら恥ずかしくて、出来ないよ!流石宝の持ち腐れの黒木くんだねぇ!」


こいつは、山田シンキ Lv5 優希と同じ高Lv者


「おい…山田私の幼なじみを、馬鹿にするのか?」

「あれぇ?また幼なじみの優希ちゃんに助けてもらうの?恥ずかしくね?」

「ッ山田ァァァ!」

「優希…大丈夫だよ!俺は気にしないよ!全部本当の事だ」


俺は、優希を抑えると、山田が近ずいてきて。


「今日の模擬試験、お前を指名してやるよ!宝の持ち腐れくん!」


模擬試験か…めんどくさい


「宙!!今日は本気で戦え!殺さなきゃいいんだからね!!」

「優希…それは普通にめんどくさいよ?」

「悔しくないの?あんなふうに言われて!!」

「別に?言わせとけばいいよ〜あんなやつ」

優希は納得はしてくれてないみたいだが、承諾してくれた。


次の模擬試験の時間。

「えーまず、アナザーウェポンとは、異界の化け物、アナザーモンスターから、取れた牙や爪などを、使って作り出します!種類については、刀型と銃型とアクセサリー型があります!アナザーウェポンは、身に付けてるだけで、身体能力向上や、五感強化などのモンスターと戦う為の、力が付与されます。まず、アクセサリー型は常に身に付けていても良いでしょう!刀型は壊れてしまえば、能力は向上しませんし、銃型は弾丸にモンスターの素材を使っています。なので能力向上は見込めませんし、あくまで銃は補助です。それに、アクセサリーは1つに1つの能力しか付与されませんので、注意して下さい。

次に、刀型は、2種類あります!白刀、黒刀 があります。

白刀は、身体能力向上と五感強化、そして、バリアを作れます!

黒刀は、身体能力向上と五感強化、ここまでは同じです。ですが斬撃を飛ばし中距離の攻撃が出来ます。

2種類を、持って戦うのも良いですが…邪魔になることの方が、多いのでどちらかにした方が、良いかも知れません。

では、模擬戦の相手を、決めてください。できるだけ、自分とLvが同じものとお願いします!」


ミリス先生の説明が、終わると山田がニヤニヤしながら話しかけてきた。


「黒木くぅぅぅん?僕と戦おうよ〜」


はぁ、うざい、めんどくさい、こいつ説明聞いてたか?


「あれぇ?白銀ちゃんがいないとダメなの?まぁ君が僕と戦わないとぉー白銀ちゃんを、ボコボコにしちゃうよ?所詮女、辱めてやるよォ!!」


女子からブーイングを、受けてさえニヤニヤしてる。

あぁ…なるほど…こいつは…敵だ…俺の周りに手を出そうとするなら、殺そうか…


「山田くん?それは……」

「先生…僕…いや俺…戦うよ?山田と」

「え?でもねぇ怪我されると仕事増えるしぃ?」

「じゃあ…自己責任でならいいかな?なぁ山田」

「いいよおぉ?痛め付けても文句言わないでね?」

「だってさ、先生」

「わかったわ、ほどほどにね?ウェポンはどれにする?」


山田を、敵とみなす……


「試合開始」


山田は、黒刀を、選んでいた。

僕は、白刀を、選んだ。


「まずはぁ、これでもくらえ!!」


山田は、斬撃を飛ばしてきた…が遅い

俺は山田の斬撃を避けながら、歩いて近ずいた

ゆっくり、ゆっくり、1歩ずつ追い詰めるように、いくら斬撃を飛ばしても…当たらなければなんの意味のない。


「なんで?当たらないんだ?おかしいだろ?」


おかしくはないし、遅いし、振り回しても意味は無い。

俺は、白刀に力を込めて振る…


「君には……覚悟が足りない。それだけだ」


俺の刀は、山田の首に届く前に、止めた……

バリアを、起動させてぶっ飛ばした。


「そ、そこまで!!」


山田は、医務室に運ばれた。


「黒木くん…ほどほどにねって言ったじゃない!」

「え?だから、殺してはないですよ?」


先生は、ため息を着いて、次の人達の審判を始めた。おかしなこと言ったかな?


「宙?さっきって私のために、怒ってくれたの?」


優希がニヤニヤしながら話しかけてきた……


「違うよ…ムカついたし、今後関わってこられたら迷惑だから…」

「へぇーそう?ふーん?そっか!ふふっ」

「何?笑ってんの?」

「別に〜?」

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