間接○○
エレベーターのドアが開く。
廊下を右に曲がり、塾の扉を開ける。
はぁ…到着っと。
塾に到着した私はさっそく、業務日報の記入にとりかかった。
とはいえ何を隠そう、この日報は記入しなければならない項目が多すぎる。塾に行くたびにこんなのを書くなんていくらなんでも面倒だ。今日は何分かかるんだろう…。
そう思いつつも何とか日報を書き終え、ペンを元の位置に戻そうとした。すると
「そのペン、貸してくれる?」
声のする方を向くと、そこにはこの前の「あの子」が立っていた。
ペンなら他にもたくさんあるのに…と思いつつも彼に手渡す。
「ありがと」
このとき全くもって彼を意識しなかったと言えば嘘になる。
でもこんなこと珍しいものでもないし、私はボディタッチですら慣れっこなのだ。
付き合ってもいない男子に思っいきり背中を触られたことだってあるくらいなんだから。
ただ私が触れたものに触ろうとしているということは、私を受け入れてくれていると言えるだろう。少なくとも嫌悪感は抱かれていないはずだ。
この前、少しでも仲良くなりたいと思った彼。あまりの謙虚さのあまり畏怖を感じた相手。
彼が私を受けいれているのだとすれば、私だってお構いなしに近寄って構わないはずだ。
心の中で、彼への気持ちが前のめりになっているのを感じた。
②相手を受け入れていることを態度で示す
好きな女子の落とし方 こうせつ @kousetsu_shodo
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