走る馬は妙に灯るい

行木 果実

幕開け

不思議な夢で目が覚めた日は、特別で平凡な日。


「関係代名詞」

その言葉で朝を受け入れた。


入学式の朝、私は不思議な夢で目が覚めた。

内容はほとんど覚えていないが「関係代名詞」と言われた事は覚えている。

高校のテストで役に立つだろうと普段は小説のネタをまとめている手帳に記した。


今までとは違う生活が始まる。

まず中学とは真反対に進み大通りへ出る。駅で電車に乗り高校の最寄り駅で降りる。

この駅には本屋があるということを願書を提出しに行った時に確認している。週に一回本を買うことが新しい習慣になりそうだ。

早速前々から欲しかった小説を手に取り、レジで金額をピッタリ支払い本屋を後にする。


胸を弾ませて校門を潜りクラスを確認し席に着く。あいにく私は初対面の人と会話をするという社会的能力(ソーシャル アビリティ)を持ち合わせていないのでさっき買った小説のを読み進めることにする。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

走る馬は妙に灯るい 行木 果実 @kanimeshi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る