死体のあった痕跡を消す危険な部活①

 自分はとある高校に通っている。自分は部活に入りたくなかったのだが、学校のルールで部活を入るのが強制されていたので、仕方なく部活を選ばざるを得なかった。


「あーあ、めんどくせ! ケッ!」


 自分は貼り出されている部活のボードを見に行ってみた。

 なるべく楽な部活に入ろうと思っている。そんな時、ある紙に目が引かれた。

 「給料が出ます!」というキャッチコピーが書いてあったのだ。

 そういえば、この学校はバイトが禁止だったなということを思い出した。

 遊びたい盛りの高校生にとって、収入源がないのは厳しいので自分はこの部活に入ってみようかなと思った。

 しかし、部活動の詳細の分からない部活だったので、まずは体験入部してみることにした。

 とりあえず貼り紙に書いてあった電話番号にかけろと書いてあったので電話をかけてみることにした。


プルプルプルプル!

 この電話をかける時って、地味に緊張するんだよなぁ…なんてどうでもいいことを自分は考えていた。


プルプルプルプル!ガチャ…

「はいもしもし」


 声の低い男の人が電話に出てきた。自分はそれだけでものすごくビビってしまった。


「ああの、部活ボートの紙を見て部活の体験入部をしたくて電話をしました」


 自分はタジタジしながら喋った。


「あーそう、じゃあ今から指定されたところに来てくれるかな?」


 一体どこに向かえというのだろうか?


「分かりました」


 そのあと相手に来て欲しいという場所を指定されて、自分はとりあえず電話で言われたところへ行ってみることにした。

 そこはとある街中だった。

 とりあえず来てみたもの誰が部活の人か分からない。

 自分は周りをキョロキョロと見渡した。


「お前がうちの部活に体験入部したいってやつか。」

「え…」


 低い男の声がしたので、自分は後ろを振り返ってみた。


「ぎゃあー!」


 黒いスーツを来たイカツイ人が何人も立っていた。

 自分はその人達がとても高校生とは思えなかった。


「お前かと聞いてんだ! さっさと答えろ!」


 大声で怒鳴られた。この黒いスーツの人達、正直めちゃめちゃ怖い。


「は、はい!自分です!」


 額から汗が流れ出てくる。


「だったら、早く答えろよ。こっちは忙しいんだよ」


 黒いスーツの人は不機嫌そうだった。自分はこんな人達の部活でやっていけるのだろうか。


「すいません。」


 自分は完全に萎縮してしまっていた。


「まあいい、うちの部活を簡単に説明してやる。」

「はい」


 とうとう部活の内容を知ることになった。


「うちの部活は掃除をする部活だ。それだけだ」

「え、それだけなんですか!?」


 意外と簡単そうな部活で自分は安心した。


「ああ、それだけだ。さっそく付いてこい」


 そう言われたので自分は黒いスーツの人達の後を付いていくことにした。

 数分歩いた。

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