[ホラー] 心霊番組を見ていたら…
自分はテレビで心霊番組をやっていたので見ていた。心霊映像を見ていると急に頭が痛くなって吐き気にも襲われて気持ち悪くなってきた。
そしてとうとう寝込んでしまった。そして自分は気がつくと真っ暗な廃校の中に1人でいた。
ものすごく不気味な雰囲気をしている廃校だった。校舎の入り口や 窓には鍵がかかっていて開かない。
壊そうとしても全くびくともしない。別の方法でこの校舎から出るしかないらしい。
とりあえず自分は廊下を進むことにした。 本当にうっすらと先が見えるぐらいの明るさだ。
とりあえず自分はここからどうやって出るかを探ることにした。すると、向こうから誰かがやってくる。
目を凝らしてよく見てみるとそこには恐ろしい者がいた。4足歩行の人のような姿をした化け物がいたのだ。
自分は恐怖で一瞬体が動かなくなり反応が遅れてしまった。化け物はどうやらこちらに気付いたらしい。
その途端にものすごい速さでこっちへと向かってきた。自分も体が動くようになった。
とにかく化け物から走って逃げた。だかしかし、このまま直線で逃げていたらいずれは化け物に追いつかれてしまう。
なので自分は何回か階段を降りたりしたり、角を曲がったりして途中でとある教室に入ってロッカーの中に隠れた。
「あの化け物から何とか上手く逃げられたかな?」
自分には化け物から逃げ切った自信があった。途中、何回も後方を確認しながら教室に入ってこのロッカーに隠れたからだ。
とりあえずは内心ホッとしている。そのあと、かなりの時間が経過した。そろそろロッカーを出て廃校の出口を探そうとしていたその時だった。
ガラガラ!と誰が教室に入ってきた。ロッカーの隙間から恐る恐る教室を覗き込むとさっきの4足歩行の化け物がいた。
自分の心臓がバクバクしていた。今にも飛び出そうだった。恐怖で体が震える。
もしここで恐怖で体を震わせてロッカーから音がなれば、やつはロッカーに必ず来るだろう。
なので自分は舌を噛んで無理矢理恐怖を止めた。 今はとにかく冷静にならなければならない。
そして隙間から覗く。4足歩行の化け物は何やら、くんくんと匂いを嗅ぎながらロッカーに近づいてきている。
どうやら化け物は途中で自分がどこかに隠れて動いていないということに気付いて、ゆっくりと確実に匂いを辿って自分のところへとやってきたらしい。
さすがにもう万事休すらしい。自分は完全に終わったと思った。そして4足歩行の化け物はロッカーの近くにゆっくりとやってきた。
自分は跳び跳ねそうな心臓を押さえながら隙間から4足歩行の化け物を見る。
化け物はゆっくりと確実にロッカーへとやってきて、とうとう化け物はロッカーの目の前に来た。
そしてロッカーの隙間から4足歩行の化け物と自分の目があった。そして4足歩行の化け物は自分を見つけた途端にニタッーと笑った。
次の瞬間にドンドントン!と外から無理矢理ロッカーをこじ開けようとしてきた。
自分は泣きながら必死にロッカーを開けられないようにする。
だが、その4足歩行の化け物はとんでもない馬鹿力で健闘むなしく簡単にロッカーをこじ開けられてしまった。
そしていよいよ自分は終わったと思った。4足歩行の化け物は自分が逃げられないようにロッカーの角に全ての手と足を当てて自分を完全に封じ込めた。
そして後は食べるだけだ。4足歩行の化け物はとんでもなく大きな口を開けた。そして自分は食べられる、はずだった…
「はぁ…!」
自分はどうやら目を覚またらしい。目が覚めると尋常じゃない量の寝汗をかいていたことに気付く。
そして心臓がバクバクしていた。するとお母さんがやってきた。
「あんたずっとうなされてたよ。一体どんな夢を見てたのよ。救急車を呼ぼうか迷ったんだから」
お母さんはどうやら心配をしていたらしい。自分はテレビの方をすぐに見た。テレビの心霊番組は終わっていた。
どうやらテレビが終わったことによりあの悪夢から解放されたらしい。あの時、4足歩行の化け物に捕まっていたら一体どうなっていたのだろうか?考えるだけでもゾッとする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます