コンピューター得意な友達の家に行ったら世界が終わった
自分はコンピューター関連のことがめちゃくちゃ苦手だった。
「ありゃりゃ…。どうしよう…」
コンピューターを触るとすぐに故障してしまったりする。だからコンピューター部に入ることにした。
そこである一人の友達と出会うことになる。その友達というのがめちゃくちゃパソコンに詳しいのだ。
こいつは天才と言っても過言ではない。まさに今後世界を変えるかもしれない。アインシュタインとかそれクラスの人間かもしれない。
そんな人間にコンピューターのことを教えてもらえれば、自分も普通にコンピューターを扱えるかもと思った。
「お願いだ! 俺にコンピュータを教えてくれ!
「いいよ、俺ん家に来いよ」
「おいまじか!」
あっさりと自分の頼みを聞いてくれた。
「じゃあ早速部活が終わったら俺の家な。」
「おう!」
ちなみに今日の部活ではコンピューターを2台故障させたのだった。そして友達と一緒にその友達の家に行くことになった。
「ここが俺の家だ」
「おー! え?」
友達の家に行ってみるとごく普通の家だった。もっとすごい豪華な家を期待していた。
コンピュータにめちゃくちゃ詳しいもんだから、もっと研究所みたいな家を想像していたのだが平凡すぎるぐらいに平凡な家だった。
「 家に入っていいよ」
「おう!」
すんなり友達の家に入ったのだった。
「お邪魔します」
「さあこっちだ」
友達に案内されて友達の部屋にまで行く。部屋の中もこれまた普通な感じだった。そのまま部屋に入る。
「ちょっと待って! まだ部屋に入らないで!」
「よし、早速教えてもらおうかな!」
自分は友達の話を聞いていなくて普通に部屋に入ってしまったのだった。
「ちょっと待てって言っただろ!? 俺の話を聞いてなかったのか!?」
「いや、別に普通の部屋じゃん!」
自分は疲れたのでそこにあった棚に手を付いて休む。棚に手を置くと何かスイッチのようなものを押した感触があった。
「お前、今の音はやばいだろ…」
「え? 何で?」
コンピューターの得意な友達はめちゃくちゃ動揺していた。すると次の瞬間に近くのパソコンがエラーを起こして吹っ飛んだ。
「ちょっと、パソコンが爆発しちゃったんだけど…。俺、何か悪いことしちゃったのかな…?」
「……………。」
友達は黙ってしまった。
俺、本当に何したの…?
核爆弾のスイッチを押したんだよ…
どうやら興味本位でそんなものまで作っていたらしい。
「ちょっとこれ、どうなっちゃうの…!?」
「もしかしたら世界は人間が住めないことになってしまうかもしれない…」
「ちょっとマジでやばいことになったじゃん!?」
「だからちょっと待ってくれって言ったんだよ! セーフティーロックがかかってないかどうか確認しようと思ったらお前が入ってた! そして俺のミスでセーフティーロックがかかってなかった!
「うわー完全にやっちまった! もう終わった!」
そして友達の家の棚に飾ってあったフィギュアが一体ずつ爆発した。
「これどうなってんの」
「それはな、核のミサイルが一発ずつ発射されているっていう証拠だよ」
次々にフィギュアの頭がボン!っとどこかへ飛んでいく。
「とりあえず、もう起きてしまったことはしょうがない。一緒に念仏でも唱えて世界平和の終わりを迎えよう」
「いやだぁぁぁぁぁぁ!!!」
こうして人類は幕を閉じたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます