未来のアイス
これは未来でのお話。
「暑いしアイスでも食べよっか!」
「そうだね、今日めちゃくちゃ暑いからね! さすがに私も暑さでヘトヘトだよぉ… 」
今日の気温は40度を超えていた。まさに夏真っ盛りだといった感じだった。全身からものすごい量の汗が吹き出ていた。
今日はまさにアイスを食べるのに絶好の日だった。
「やっぱり部活の後はアイスに限るよね!」
「そうだね」
「じゃあ早速アイスのカップを用意してね」
「ハイハイ」
未来のアイスはちょっと仕組みが違うのだ。どう違うかと言うと、未来のアイスはカップだけ買う仕組みなのだ。
それからアイスを買うシステムになっている。アイスのお金を払うとアイスがカップ内に転送されるようになっている。
これまたエコなのだ。カップさえあればずっと上のアイス代だけで済む。
「それじゃあ、アイス転送するからお金払っちゃうね」
「あいよ」
私たちは50円のお金を払った。
「うわー、早速アイスが転送されてきたよ」
しかし夏の暑い日差しがアイスにも容赦なく照りつける。
「やばいやばい、早く食べちゃわないと! アイスが溶けちゃうよ! というかもう暑すぎてほぼ溶けかけてる!」
「やばいやばい、早く食べなきゃー! ちゅるちゅる!」
アイスのカップの下に少し液体が溜まっていた。私達をアイスを急いで食べた。
「やっぱりアイスは美味しいね。なんか涼しくなった気がするよ」
「だねー」
「はぁ、風も気持ちいい! ちょっとぬるい風だけど!」
未来のアイスは食べると本当に体が涼しくなるのだ。そしてこれはアイスを食べる事でしか体感できない感覚だ。
体の芯から冷えてくるようなそんな感じだ。
「もっとアイス食べよっか」
「ええ、大丈夫? お腹壊すよ?」
「もっと食べたらもっと涼しくなるから!」
「それはいいアイデアだ!」
「よし、それじゃあ決まりだね。どんどんアイスを食べちゃうよ!」
「あいあいさー!」
調子に乗って2人はこの後もアイスをパクパクと食べ続けた。ちなみにアイスの食べすぎには注意なのだ。
あまり食べ過ぎるとお腹を壊して風邪を引いてしまう。そして次の日2人は…
「お腹が痛い…。頭も痛い…。何か頭がずっとキーンとしている」
案の定風邪をひいてしまったのだった。
「これはアイスのせいなのだろうか? それとも夏風邪なのだろうか?」
とりあえず、今言えることはゆっくりと安静にしておけというだけだ。ちなみに今はエアコンがガンガンに効いた部屋で寝転がっている。
今日も外は暑くて40度を超えているのだった。もう今は毎日のように40度を超えている。
「いやー、今日もアイスがたくさん売れているんだろうな。こんなに暑ければみんなアイスぐらい食べるよね。そして私みたいにお腹を壊して誰か明日休んじゃったりしてね! プププププ!」
夏の暑い日に食べるアイスは最高だけれどあまり食べ過ぎないようにしよう。じゃないとお腹を壊しちゃうからね。
そしてアイスを食べ過ぎると太っちゃうかも?
「あ、私体重増えてるじゃん! ダイエットしなくちゃ! でも今日は風邪だからゆっくり休まないと…。ぐぬぬ…」
悶々とした時間を過ごすのであった。
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