スマホぺロ子はスマホ依存症
「ベロベロベロベロベロベロ! うほーたまんねー!」
スマホを舐めるほどに好きなスマホペロ子という人間がいた。スマホペロ子は毎日肌身離さずにスマホを持っていた。
そして暇があればポケットからスマホをすぐに取り出してスマホを舐め回す。そのスマホをいつもベロベロと舐めまわしているのだが、いつもスマホがよだれまみれになっていた。
「うーん、これ以上食べれないよ…。ベロベロベロベロ!」
なんと驚くことにスマホペロ子は寝ている時も無意識にスマホをぺろぺろと舐め回して、よだれまみれにしているという。
「うーん、これじゃまずいペロね…。ベロベロベロベロベロベロ!」
さすがのスマホペロ子もこれはまずいと思ったのか、何かの病気かと思って病院へと行ってみることにしたのだった。
「先生私何かの病気なんでしょうか? ベロベロベロベロ!」
「ええ、非常に言いにくいのですが…。あなたは生まれ持ってのスマホ依存症です。ちなみに治療しても無駄ですね」
「ガーン! そんな、私がスマホ依存性だなんて…。ベロベロベロベロベロベロベロベロ!」
「コラコラ、ストレスが溜まったらスマホを舐めるのは悪い癖です」
「すいません、ベロベロ…」
スマホペロ子は深い絶望に押し潰されながら、家へと帰っていった。
「ベロベロベロベロベロベロベロベロ! んほーたまんね! ベロベロベロベロベロベロ!」
結局今もスマホペロ子はこのスマホ依存症は解決せずにいる。今この瞬間にもスマホペロ子はスマホをペロペロとしているに違いない。
「うう…。本当はやめたいのに…。ベロベロベロベロ!」
いくらやめようと思ってもスマホをペロペロすることがやめられないのだ。スマホペロ子は泣きながらスマホをひたすらペロペロしている。
「神様どうして私をこんな体にしたのでしょうか。ベロベロベロベロベロベロ!」
相変わらずスマホは、よだれでベチョベチョだった。スマホペロ子はスマホをペロペロしすぎて周りからはあんまり印象を持たれていない。
むしろこいつやばい奴なんじゃないのと思われて引かれているのであった。スマホペロ子はそのことがとても悲しかった。
「私はこれが普通なのに…。どうしてなの…」
スマホペロ子はなかなか友達ができずに困っていた。学校でも勉強をしている時にスマホをペロペロと舐めて先生に叱られてしまう。
「お前はスマホばっかりペロペロしやがって! 何しに学校に来ているんだ!」
「す、すいません! ベロベロベロベロベロベロ!」
「スマホだけをベロベロするんだったら家でやっていなさい!」
「そんなぁ…。ベロベロベロベロベロベロ!」
スマホペロ子は病気なだけなのに誤解か 怒られてしまうこともよくある。なんとも可哀想な人間なのだ。
「あー私ったらどうしたらいいのかしら」
公園でブランコを漕ぎながら スマホペロペロしながら泣き始めた。
「君がスマホペロ子ちゃんか」
「え?」
知らない男の人が来た。
……………………………………
その後、スマホペロ子は色々とあって公園で出会った名医のドクターと結婚した。今はもうスマホをペロペロをしていないのだろうか?
それはスマホペロ子と名医のドクター以外には分からないのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます