デジタルからアナログに逆戻りの世界

 デジタル関連の99.9%がデマの世界となっていた。もちろんネットに書いているものは全て嘘だ。

 ゲームの攻略サイトも全て嘘だし、パチンコの攻略サイトも全て嘘なので、何もかもが嘘だ。


「クソが! 今日もパチンコ負けたわ! この情報を信じてやってみたけどダメだった! 誰だこれ書いたやつ! ふざけんじゃねえ!俺の金がなくなっちまっただろうが!」

 お父さんは今日もパチンコで負けてご立腹のようだ。お父さんは借金するぐらいにパチンコにのめり込んでいる。


「あらやだわね。私、ネットのレシピ通りに料理作ったのに全然美味しくない料理ができちゃったわ」

 お母さんはカレーライスを作ろうと思っていたが、全く別の料理が出来上がってしまったらしい。


 僕もネットでゲームの攻略サイトとかをよく見るんだけど、全く頓珍漢なことしか書いていないのだ。ネットは便利な時代から不便な時代へと変わってしまったようだ。

 今の主流はメモだ。とりあえず自分で経験して正しいものは正しくないものをメモにひたすらとっていく。

 今はメモのようなアナログの時代が主流なのだ。そしてとったメモを持ち寄って他の人たちと話し合って情報交換するのだ。


 その情報はネットで発信しても意味はない。なぜならネットで発信すると何者かの手が加えられて情報が全くすり替えられてしまうからだ

 今の時代もうネットはもう使い物にならないのだ。なのでみんなアナログにどんどん回帰して行っている。

 デジタルの時代はもう終わってしまったのだ。今のデジタルは全て嘘に塗り固められている全くおかしな時代になってしまったなあと思う。


 今まで普通に便利に使えていたものが急に不便になるというのは、なかなか辛いものがある。

 今まで普通に歩けていたのに突然歩けなくなってしまうという感じに近いのかもしれない。

 僕はネットの情報をかなり当てにしていたので、なおさら辛かった。


「昨日この地点でこのモンスターを捕まえたよ」

「そうか、こっちにはこのレアモンスターがいたぞ」

「ここにはレアアイテムがあった。」

 こんな感じで学校に行くと友達とゲームの情報交換をするようになった。たしかにネットが使えなくなって不便になったが友達とのゲームの情報交換は楽しい。


 実はインターネットだけが不便になったのではなく、電話も不便になってしまったのだった。

 誰かと電話をすると急に知らない人の声が入ってきて、その声が僕に向かって何かを喋り出すのだ。

 なので電話はもう使えなくなってしまった。今は直接会って会話をする時代なのだ。もちろんメールも使えない。


 メールを送ると文字が勝手に変わってしまうのだ。それで変な誤解を招くことになってしまう。

 だから手紙などの交換をするしかない。全くどうしてこんなことになってしまったのやら。

 ただ、人と話す機会は格段増えたような気がする。

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