#4 驚いたねぇ。

まず驚いたねぇ。アイツが俺なんぞに会い


てぇと思ってたとはなぁ。


「リンダ、その話、詳しく教えてくんねぇ


か。」


「うん。なんか、アタシらの学校に


いきなりでっかいリムジンに乗って来て、


んで、その中から誰か出て来たのは見た


の。


でも、その人、何人かのでっかい男の人に


囲まれてて​、全然見えなかった。


──でも、絶対うちの学校の保護者とかじゃないね、あれは。 ───先生と話してたの。


何話してんのかは分からなかったけど、そ


の真ん中にいたオジサン、アタシらと話してた所に来て、ジェイクに


『お父さんのお友達だよ。』…って。」


学校ってのぁ、そんなアヤシイ奴がおいそ


れと入れる程セキュリティが甘ぇトコだっ


たか。


「他に、どんなことを話していたのか、分かる?」

うちのが聞いた。


「うーん、わかんない。」


情報が少ねぇなぁ。まあ、でもわかったの


は、


『俺を知ってる奴がジェイクに近づいて、


俺の事をアレコレと聞こうとしたが、アイ


ツが利口だったのか、何なのか、アチラさ


んの聞きたかった事ァ聞けなかった。』


と。


「んで、そのおっさん達はその後どうした


って?」

「すぐ帰っちゃったよ。…あ、この人!


多分この人だよ!アタシらの学校に来てた


人!こんな車だった!」


リンダは、でっかい声で、テレビを


指差した。


「…こいつか。」














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