《第拾伍話》忌避

「北西か……寒くないといいな」



「そうだね……

やっぱり次の戦争にしろ、レオは少し戦い方を帰るべきだと思うな、僕は。

例えレオが能力で硬質化したとしても……上手くは言えないけど、なんか悲しい。

もっと自分の体を大事にしてほしいって思うよ。

だから、やっぱり考え直してほしい」



「カール……そんな事を考えてたのか。

それは悪かったな。

本当にただのかすり傷だけで、痛い訳でもないし、何ともないんだ。

でも、カールがそう考えているんなら、もう少し丁寧に戦おうかな。

今度からは気をつけるよ」



「レオ、分かってくれたんなら良かった。

死んだら、元も子もないからね。

生きよう、生き続けよう」



「あぁ、そうだな。誓うよ」



《ピンポンパンポーン》


《124陸上作戦部隊中隊長キャンサー、169陸上作戦部隊中隊長ライブラ、ヒトマルヒトゴにB4に召集せよ。

繰り返す、キャンサー ライブラ 両中隊長は、ヒトマルヒトゴにB4に召集せよ》



レオの言葉と共に軍内放送が響き渡った。



「B4か……」



「嫌な予感がするね。

10時15分まで後10分くらいしかない、急いで行かないと」



そして、2人はDr.キールのいる実験室を後にした。

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