第3話かなとバッドモーニング

翌日。

俺が目覚めると、露出度が高い部屋着の深津羽見香澄が涙目になりながら、馬乗りになっていた。

「このッ、変態!」

突然、罵られたことに状況がつかめないでいると、

「変態、私の......下着、返して」

身に覚えのないことを言う彼女。

「してませんよ。女性の下着を盗ってなんか、本当です。疑っているなら隅々まで探してください」

「本当......なの、綾波くん」

「本当です。そろそろどいてほしいです」

「あっ、ごごごめん......なさい。取り乱してしまって、つい。昨日から迷惑ばかりおかけして、ごめんなさい」

ベッドからおり、頭をさげ謝る彼女。

「仕方ないですよ、それなら。深津羽見さんが気の済むまで探してください。容疑が晴れるのであれば、それにこしたことはありませんから」

彼女にそう言い残し、居間へと歩き出す。


居間にはルームメートの他に数人が朝食を摂っていた。

俺の朝食が並べてある前に正座して、朝食を口に運ぶ。

15分で食べ終え、中庭に出て、身体を動かす。

俺は、脳内で整理を始めた。

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