兄妹
「やべー、俺今年もチョコ0個かもしれない!!」
そういって、自分たちが下りる駅のホームで小学校のころから仲の良い友達が叫んでいた。
「そういう性格だからもらえないのよ」冷静に、突っ込みを入れる家が近い女子友達。
そんな元気な二人と別れて今日はバレンタインだなって思いながら家の扉を開いた。
よく思い出せば昨日の夜、妹がキッチンで何かをしていた。
まぁ、いつも通り俺には何の変化もないんだって思いながら自分の部屋へ入った。
ふと、机の上に目をやると中が透ける小さなビニール袋が置いてあった。
何だろうと思いながら、中を見てみると少し不格好なマカロンが入っていた。
ほう…?
不思議に思いながら、袋ごと手に取ってみるすると、袋の下に置いてあった紙に気づいた
そこには、「キャラメル」とだけ書いてあった。この字体から見るに犯人は妹だなと思った。
袋の封を開け、中身を取り出し一つ口に運んでみる。
見た目は悪いが、味はとてもよかった。妹の好きなイチゴ味だった。
俺は、妹の部屋へ行きそっとノックをした。中から聞きなれた声で「なぁーに?」と聞かれた。
「何か欲しいものあるか?」
「んー、お兄ちゃんと料理したい!!」
バレンタイン hukuro- @kakeru7482
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます