第11話 ご飯ですよぉ〜!!ー玄龍寺 朝食編ー
ーー 玄龍寺 (朝食時) ーー
「優心」
「何?悟…あ、醤油?はい。純は大丈夫?」
「うん、僕はもうかけたよ」
「おいバカ猿、自慢のケツはもう出さなくていいのか?w」
「黙れ駄犬!お前の飼い主なんて常時出しっ放しじゃねぇか!」
「んだと、テメェ…冬篤さんを悪く言う奴は許さねー!」
「僕も信くんを悪く言う奴は許さないよぉ〜」
「まぁまぁ、みんなで仲良く美味しく食べましょうよ!
『おはようございます!モーニングNEWSのお時間です!
では早速、速報をお伝えします!昨夜…』
ほら、皆が大好きな水瀬アナのNEWS始まりましたよ!」
「聡嗣…まだ朝なのか…」
「まだ1日始まったばかりですよ叡治先輩…」
『…で突然謎の爆発が起こり、辺りは一時騒然となりました。
その時、変質者が出たとの通報を受けた2人の巡査長達がその現場に来ており、爆発に巻き込まれ…』
「…昨日やたらサイレン煩かったのはコレだったのか」
「…謎の爆発…?場所が離れてるから全然分からなかったね」
「……………」
『なお、謎の爆発について、巡査長達は
「変質者の臀部から出た突風で地面が爆発した」などと供述しており…』
「「「 ブハッ 」」」
「それじゃただの物凄い屁みたいじゃん!!(爆笑) 水瀬アナ真面目な顔で何言ってんの!?(爆笑)」
「……………」
『巡査長達は爆風に飛ばされ頭を強く打った可能性があるとして病院に搬送され…』
「…要約すると、変質者のケツから出た爆屁で爆発したとか頭オカシイこと言ってる巡査長達は、頭でも打ったんじゃね?って病院に搬送された…と」
「やめてあげてその要約!居た堪れなくなってくるから!」
「ツッコみどころが悩ましいな」
「ツッコむのもやめてあげて!もう何のニュースか分からなくなってくるから!」
『また、変質者の目撃情報によると、臀部周辺だけ衣類に穴が空いており、臀部を丸出しのまま薄ら笑いを浮かべ、暗がりの公園で不審な動きをしていたり、高笑いを浮かべながら下ネタを叫んでいたりと…
「ただのヤベェ奴じゃん!!(爆笑)」
「…あれ?何かコレと似た様な話を最近聞いたような…?」
「……………」
「あ!コレ!!昨日僕が通報した奴です!!」
「「「 !? 」」」
「昨日いろんな事があって…(チラッ)、皆さんに伝えるのをすっかり忘れてました」
「…何で今一瞬、俺達を見た?」
「いえいえ、深い意味は何も!それよりこの変質者、
イケメンだったんですよ!!」
「「「 !!! 」」」
「イケメンなだけに、ケツ丸出しで不審な言動、ホント残念なイケメンでした」
「「「 …………… 」」」
「…ケツ丸出しの残念なイケメン…」
「…あれ?何かコレと似た様な話を最近聞いたような…?……デジャブ??」
「「「 …………… 」」」
「いやいやいや!そこで皆で俺のこと無言で一斉に見たら、まるでその変質者が俺みたいじゃん!!!やめてその無言の一致!」
「間違ってねぇだろバカ猿。イケメンは見間違いだろ。早く自首してこい」
「お前の変人飼い主と一緒にすんな!!俺はケツ出して不審な行動なんかとらないし下ネタも叫ばねーわ!!」
「冬篤さんはそんな事しねぇ!」
「どっこいだろっ!!」
「…そういえば冬篤さん見ないねぇ〜」
「「「 …………… 」」」
「皆で冬篤さんを疑うんじゃねぇ!!!」
「いや、俺らまだ何も言ってないだろ」
「日頃の行いだろw まぁ、そもそも変人アイツはイケメンじゃないけどなw」
「ふん、猿の目は節穴だからな」
「お前だからソレ!変人褌男を美化してみたところでただの変人だから!」
「んだとぉ」
『また、警察官がパトカーを運転中、褌姿の男がうつ伏せで倒れているのに気付き、駆けつけようとしたところ、いつの間にか男の姿はなかったとのことで、目撃のあった変質者との関連性を調べています』
「「「 …………… 」」」
「…皆で冬篤さんを疑うんじゃねぇ!!!」
「いやいや明らかだろうが!!!」
「変質者だとは疑ってないけど、警察官が言う褌男は冬篤さんだと確信している。いつの間に、何でそんな所でうつ伏せで倒れてたのかは知らないけど」
…おそらく、秋仁さんの式神にでも運ばれた(突き出された)のだろう。
「自主勧めとけよ駄犬」
「自主はお前だよバカ猿」
「はいはい、そろそろ学校に行く支度しましょ〜」
…いや、俺はそもそも学校なんて行ってていいのか…?
謎の突風が魔王の仕業なら、突風と爆発を起こせるほどの
辺りが騒然となるようなレベルとは、どのくらいの威力だったのか…。どの様にして臀部から突風と爆発が起こったのか…。
…魔法?が使えるようになってしまったのだろうか…?
一度現場を見ておいた方がいいな。可能なら巡査長達からも話を聞きたい。
あの格闘スキルに魔法が加わったとなれば今の俺には対抗すべく力が足りない。
このまま復讐に来られたら、今度こそ万事休すだ。
暫くは学校を休んで修行に専念しよう。決して、学校をサボるための口実などではない。こちとら命がかかっているんだ。学校終わってからとか悠長なことを言っていられない。大切な事なのでもう一度。決して学校をサボるための口実ではない!
と、いうことで、さっそく相談してみよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます