6曲目 ズーカラデル「スタンドバイミー」
ハアハア……やっと6曲目まで来たぞ……間に合わせるんや……ワイは【カクヨム新テーマ発掘委員会】『音楽』を題材にした作品募集に一万字書いて選考ラインに入るんや……
今回紹介したい曲は、ズーカラデル「スタンドバイミー」です。
ズーカラデル
Vo, Gt.吉田崇展
Ba. 鷲見こうた
Dr.山岸りょう
ズーカラデルの魅力の一番の核は、「優しさ」だと思うんですね。「バガボンド」(井上雄彦著、講談社)って漫画があって、その中のセリフで「強い人は皆優しい」というのがあるんですね。私はこれ、本当だと思います。
だって今まで私がこの「この歌を聴いてくれ」で紹介してきた人達、皆優しいですもん。全員顔写真見た事あるんですが、一人の例外もなく眼が優しい。ただ個人によってその優しさの発露の仕方が違うだけです。
もちろんズーカラデルの吉田崇展さんも例に漏れず、ドチャクソ優しい眼をしてます。ただ、吉田崇展さんの優しさは正直、恐いですね。ホラーの領域に片足突っ込んだ優しさをしていらっしゃいます。
例えば3曲目で紹介したイースタンユースの吉野寿さんの優しさは、戦う為の、戦う人の為の歌として発露しています。
対してズーカラデル吉田さんの優しさの発露の仕方はこうです。
「アニー」
https://www.youtube.com/watch?v=zSPEdE651y0
「ダンサーインザルーム」
https://www.youtube.com/watch?v=xxUxnz5CwF0
(公式の動画です。)
この2曲はズーカラデルの代表曲です。(ちなみに「アニー」はカクヨムで現在5話まで連載中の拙作「マジカルライフ」のインスパイア元です。)
この2曲から分かるように、ズーカラデル吉田さんは、『傷付いた人のただ傍にいる』という優しさの発露の仕方をしてるんですね。無理に干渉しようとしたりはしないし、無責任な慰めやアドバイスもしない。何か秘密にしている事情があることを察しつつも、自分から話そうとしない限りは絶対に聞かない。気付かないふりをして普通に接する。拒絶されれば引くし、求められれば寄ってくる。
要は気遣いの人です。こういう人、めっちゃモテると思うんですよね。実際私はタワレコで、サブカルっぽい可愛い女の子がズーカラデルのCDを買っている所を2回見ました。(それぞれ別の人)
これだけなら全く恐くないし、これだけでも素晴らしいバンドなんです。
恐いのは、今回紹介する「スタンドバイミー」です。どうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=c6eOx0cPeeg
(公式の動画です。)
お分かりいただけたでしょうか。
この人、大切な人の未来にとって自分が邪魔になると自分が判断したら「この手を離せばどこでも行ける」とか言って離れようとするんです。
常軌を逸して優しいが故に常軌を逸した合理的判断をするんです、この人は。大切な人を大切だと思う気持ちよりも大切な人の方が大切なんです。何を言っているか分かりますか?私も分かりません。ジョジョ5部のブチャラティの優しさに近いのかな?
とにかく、まあ、その、なんだ。聴いてみて下さい。
次回はハヌマーンの「リボルバー」か「バクのコックさん」を紹介したいと思います。よろしくお願いします。それでは失礼します。
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