5曲目 じん(自然の敵p)「チルドレンレコード『Re:boot』」

 今回紹介したいのは じん(自然の敵p)の「チルドレンレコード『Re:boot』」です。

 この曲はじんさんの作品群、「カゲロウプロジェクト(カゲプロ)」の中の一曲をアレンジしたものです。この作品を解説する前に、まずはカゲプロを説明したいと思います。


カゲロウプロジェクトとは、じん(自然の敵P)の楽曲及び小説・漫画・アニメのメディアミックス群の総称である。

主な舞台はじん氏の元居住地である、千葉県柏市。

メディアによって細かなストーリーの違いはあるが、基本的には『赤い目』という特殊能力を持った少年・少女たちによって構成された秘密組織『メカクシ団』が『カゲロウデイズ』と呼称される現象を中心とした事件に立ち向かっていく物語となっている。

(アニオタwiki(仮)より引用)

https://w-atwiki-jp.cdn.ampproject.org/c/s/w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/25836.amp?usqp=mq331AQFKAGwASA%3D

 だそうです。

 私がカゲプロを知ったきっかけはカゲプロのアニメ「メカクシティアクターズ」の宣伝を見て、「へ~若い人の間で今こういうのが流行ってるんだ。このマリーって娘可愛いな」と思い、「空想フォレスト」を聴いた事です。そこから曲とアニメ、小説はほぼ全て視聴しました。

 で、このカゲプロなんですが、私の初見での第一印象と一通り視聴した後の感想がかなり違ったんですね。第一印象は「なんか外連味と雰囲気とキャラクターで格好付けたい若い人を惹き付けている、悪く言えば子供騙しの作品」だったんですが、実際の所は思っていたより遥かに泥臭く、勇敢で、そして優しい物語だったんですね。ベタな言い方になりますが、「作品に作者の人柄がにじみ出ている」物語なんです。カゲプロのキャラクターに中二病(死語)的な格好良さや外連味や雰囲気があり、実際それで若い人を呼び寄せていることは否定しません。ですがそれは表面上のものです。カゲプロのキャラは弱さや辛さを抱えた、等身大のごく普通の善良な少年少女で、変な言い方になりますが、『いい意味で庶民的』なんです。血肉の通ったキャラクターです。そして彼らが、互いに手を取って弱さや辛さに立ち向かって行く姿が、同年代の少年少女の心を打ち、共感を呼んだのではないかと思います。




「頑張って」とか「大丈夫」とかより「辛いね」って一緒に言ってくれる音楽が、俺の音楽でした。

https://mobile.twitter.com/jin_jin_suruyo/status/1377930789157969925

じん jin_jin_suruyo

午後7:49 · 2020年11月25日




 これはじんさんのTwitter上での発言です。これが全てなのではないかと思います。(上記の引用は、著作権法 第三二条

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

に基づいた、出典を明示した引用です。問題があるようならすぐ消します。)

 そんなカゲプロも十周年となりました。記念として、代表曲「チルドレンレコード」の楽曲・映像を再起動Re:bootしたのが、この「チルドレンレコード『Re:boot』」になります。


https://www.youtube.com/watch?v=WEVgkh_7_0k

(公式の動画です。)


 きっと、一度でもカゲプロの曲が心に刻まれたなら、一生心に残るのだと思います。

 ちなみに私の今の一番の推しは、アヤノ(楯山綾乃)です。責任感強すぎだろこの子。「アディショナルメモリー」いいよね……

 あと、大変申し上げにくいのですが、じんさんは「具体的・建設的に作劇する」のが不得意ですので、自分は作曲と原案だけ行い、小説・脚本は別の人に書いてもらったほうが良かったのではないかと思います。ごめんなさい。

 今回は以上です。次回はズーカラデル「スタンドバイミー」を紹介する予定です。よろしくお願いいたします。失礼します。

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