第38話 君のいない部屋の中で

繰り返し繰り返し

思い起こす君の姿

君との触れ合いの日々


立ち止まり私を見る姿も愛おしくて

私を見上げる瞳

それは今はなく


誰もいない部屋


私はそこにいたはずの君の面影を探して

辺りをみまわす


いたはずの君の姿

もういない君の姿


口から君の名がこぼれる


あふれるように君の名を呼ぶ

ただただ君の名を呼ぶ


部屋にただただ響く君の名

その声が聞こえたなら


どうか姿を見せてはくれないか


君の名を呼ぶ


一緒にそばにもう一度

還ってきてはくれないか


君の名がふるえて響く

君のいない部屋の中で──

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