第7話 蕾

ふと目に止まり

行き過ぎようとしていた

足を止める


そこには膨らみ始めた桜の蕾


白々とした外灯が照らし出す

青白い明かりを映した蕾


まだ冷える夜に桜の樹


咲き誇る来るはずの未来を思いながら

私は桜の樹の下

手を伸ばし

膨らみ始めた蕾にそっと触れた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る