タチアオイ
二日後。即ち日曜日。
日曜日であってさえ、わたしの一日は、けたたましい目覚まし時計の音で始まる。理沙はやはり起きてこない。わたしだけが起こされる。
気持ちの良い晴天。出かけるには丁度良い。
気持ち急いで朝食をとる。食パン。牛乳。サラダ。何故かゆで卵。
わたしの外出の許可は、昨日の夕方になってからようやく下りた。その際に橋姫先生から言われたことを思い出しておく。
出ていいのは午前九時から午後六時まで。常に連絡が取れるようにしておくこと。行き帰りは専用のバスを使うこと。校外であっても制服は必ず着用すること。護身用の
重要なのはこれくらいだ。
何しろ『基本自由・生徒のやりたいようにさせましょう』が現校長のモットーだ。ギチギチに縛り付けるというより、ある程度の自由を与えつつ縛るところは縛る、という感じ。飴と鞭。
曰く、規範を守りつつも萎縮せずに行動できる人間を育てるためとか。まあそんなものは所詮建前だと思うが。
兎に角、日曜日である今日は特に朝のうちにしなければならないことはないので、外出できる時間まで結構余裕がある。具体的には二時間程度。
そうなると、自然に足は神社へ向かう。
四月も末に近いが、それでも朝はまだちょっと肌寒い。
今朝の椿様は、賽銭箱を雑巾で丁寧に拭いていた。わたしが着たことに気が付くと手を止め、例の如く魔術でしまい込んだ。
「なんだ、もう来たの?」
「他にすることもありませんから」
椿様は何も答えず微笑み、社務所へ上がるようわたしに合図した。
上がってみると、中は生活感のある部屋になっていた。小さな机とか、箪笥とか、そういう極々一般的な家具が置かれている。でも、それらが室内で妙に浮いているということはない。
「まあ座って座って。私ももう着替えちゃうから」
椿様はそう言いながら、袴の紐をスルスルと解き始めた。
「私達玉鬘家の専門魔術は『
小袖を脱ぎ、長襦袢、裾除けを脱ぎ、そして肌襦袢まで脱いだ。眩しい。直視できない美しさがある。ここまでいくと、もはや生きる裸体芸術だ。今まで見えていた顔や手といった部分の美しさはもう改めて言うまでもないが、そうでない隠されていた部分の美が露になったことで、より一層輝きを増している。決して肉付きが良いわけではないが、すらりとした手足には息を呑むばかりだし、小ぶりな胸は奇跡的な美形で見る者を圧倒させ、所作の一つ一つがそれらの美しさを際立たせている。
わたしが見惚れている間に、椿様はさっさと服を着始めてしまった。椿様の名誉のために言っておくと、きちんと一つ脱ぐごとに畳んで片付けていた。投げるな、置くな、跨ぐな、だ。
「いきなり着替えだした私の言うことじゃないけど、そうまじまじと見つめるものではないよ」
怒られた。そりゃそうだ。わたしは慌てて視線を逸らした。
わたし達の制服はちょっと変わっていて、ブラウスの上に紺のジャンパースカートと、首元には青いリボンで、冬服時はその上から胸に
制服を着たからか、上機嫌になった椿様は、電気ポットでお湯を沸かし始めた。コンセントとかあるんだ、ここ。
「生活する上で、ないと不便だからね」
なくても絶対不便しないだろう人は、そう言って紅茶を用意し始めた。ありがたいことに、わたしにも淹れてくれるようだ。
三分も経たないくらいでお湯が沸き、二つのカップに紅茶が入る。この後はしばらく椿様から神社と魔術についてのレクチャーをされたのだが、これは割愛する。ただわたしにとって今までの人生で最高の時間だったということだけは伝えておこう。
「ところで優里。そろそろ支度をした方が良いんじゃない? 支度と言っても身だしなみくらいのものだろうけど」
そう言われて時計を見ると、驚いたことにもう出発三十分前だ。椿様の言う通り、一度部屋に戻って身だしなみチェックをした方がいい。それから、最低限の持ち物の支度を。
椿様は先に行って待つというので、わたしは半ば慌てて帰寮した。理沙はまだ寝ていた。そろそろ起こしてあげた方がいいかもしれないと思ったが、日曜日に無理矢理起こされるのも嫌かもしれないと思ってやめにした。
洗面に立ち、鏡をチェック。顔、問題無し。制服も問題無し。髪をセットして、キープする魔術をかける。何年も毎朝使っているので、もう慣れたものだ。スイスイと魔術陣を書ける。
持ち物チェック。生徒証、携帯、非常用
全てを終えたわたしが、集合場所である正門前に着いたのは、出発十五分前だった。まだ少し早いが、既に結構人が集まっている。全部で二十人くらいか。
椿様はすぐに見つかった。一人離れたところに佇んでいた。多分、わたしが見付けやすいようにしてくれたのだろう。
「お待たせしました」
「大丈夫、私も今来たところだから」
椿様はそう言ってわたしの姿を眺めた。
「うん、身だしなみは完璧だね。既に随分刷り込まれた後かな」
「はい、それはもう」
実際、相当刷り込まれている。この学校へ入って初めに習うのが身だしなみのことだと言っても過言ではない。曰く、身だしなみは心の表れ、身だしなみがなっていない人は何をするにもスタートラインに立つ資格すらない、だそうで。その長い話の退屈なことといったら、興味のない数学の授業の方がまだ楽しいと思えるくらいだ。
「ちょっと、よろしいかしら?」
後ろから声をかけられた。聞き覚えのある声。振り返ると、そこにいたのはわたしのクラスメイトだった。クラスの中心的人物としての地位を確立しつつあるようだが、わたしはさっぱり名前を思い出せなかった。
「何でしょう」
わたしは思わずそう答えた。クラスメイトなのは知っているが、特に話したことのない人といきなりフランクに喋るのは苦手である。特にこの人はハイエナみたいな雰囲気を纏っていて、苦手な部類に入る人だ。なおさら話しづらい。
「貴女、宿木優里さんよね?」
「そうですけど」
「どうしてその御方と一緒に?」
質問というより、詰問という調子だった。
「えっと、偶然、お会いして」
「偶然? 偶然で貴女のような人が『神童』こと玉鬘椿様とお会いに? それで一緒に外出のお約束を?」
「え、ええ……」
「有り得ませんわ。それに、はっきり言って不釣り合いです」
名前を思い出せないクラスメイトは、ずいっと距離を詰めて来た。
「椿様がどこかへ外出なさるおつもりで、誰か供回りを求めているのでありましたら、わたくしが同行致します。貴女のような序列四十九位よりはわたくしの方が相応しいですわ」
随分な言いようだ。わたしが反論すべく口を開いたところで、丁度椿様が会話に入ってきたので、わたしは馬鹿みたいに口を開け閉めしただけになってしまった。
「失礼だけど、君はどちら様かな?」
失礼なのは明らかに眼前のクラスメイトなのだが、わたしは何も言わなかった。まあわたしも彼女の名前を思い出せていない辺り失礼なことに変わりはない。
「これは椿様ごきげんよう。申し遅れました。わたくし、一年A組の
わたしはこっそり驚いた。
葵といえば、この国の魔術師の家系の序列第九位だ。確かにわたしよりも椿様に相応しい家柄かもしれない。
因みに椿様の玉鬘家は二十二位なのだが、実質的には一位よりも上と考えられている。理由は勿論、全魔術師家系のうちただ一人の『到達者』たる、玉鬘綾女様がいらっしゃるからだ。
「ご丁寧にどうも。でも私の同行者に相応しいかどうかを決めるのは君じゃなくて私だ。それとも君は私が決めた同行者に不満があるのかな?」
椿様は口調こそ柔らかかったが、言外に引き下がれと言っているのはわたしにもわかった。
「め、滅相もございませんわ。失礼致しました。では皆様ごきげんよう」
葵さんにもちゃんと伝わったらしく、そそくさと立ち去っていった。なんかとても悪いことをした気分になったので、後で謝りに行こうと心のメモに書き込んでおく。
「ああいう手合いが多いから、私は授業に出ないんだよ」
椿様がポツリと呟いた。多分、葵さんに聞こえないように気を遣ったのだろう。優しい人だ。
「なんで多いんですか?」
「……ひょっとして優里、他人に興味無い?」
椿様はそう言ってわたしの顔を軽く覗いた。必死に平静を装ったが、多分無意味だったろう。寧ろ逆効果か。その証拠に、椿様は一人合点がいったという表情をしている。
仕方がない。図星を突かれて反応してしまったわたしが悪い。
「ど、どうしてそう思ったんですか」
まだ抵抗してしまった。仕方ないと思っていたのに。往生際が悪い奴だと思われていないだろうか。ちょっと心配になった。
「A組ってことは優里のクラスメイトでしょ? でも名前を覚えていなかった。もう一月近く一緒に過ごしているのに覚えてないんだから、よっぽど他人に興味がないとしか思えないよ」
「うぅ……」
もうほとんど反論のしようがない。着実に詰みに向かっている。
実際、わたしは他人に興味がない。椿様の言う通りだ。
基本的に、自分と深く関わる人でなければ興味がない。例外的に興味がある高みの御方として玉鬘綾女様と椿様がいたが、椿様とはこうして今奇跡的にお話が出来ている。到達者たる綾女様に興味を持てないようなら魔術師を辞めた方がいいだろう。
しかしなおも潔く認められずに何か言おうと一呼吸置いた時、最悪のタイミングで門の方から声がかかった。
「バスが到着しました。外出予定の生徒は乗り始めて下さい」
もう出発五分前だ。椿様は間の悪いわたしの醜態など気にも留めず、わたしの手をとってバスに向かって歩き出してしまった。あの椿様に、右手を、握られている。わたし明日死ぬんじゃなかろうか。
一番にバスに乗り、一番奥の席に並んで座る。わたしが窓側、椿様が通路側。
近い。心臓が破裂しそう。このままだとわたしが色々ともたないので、何か話をして気を紛らわせることにした。
「あの、橋姫先生のことを下の名前で呼んでましたけど、どういうご関係なんですか?」
「うーん、年の離れた友達ってとこかな。私は玉鬘家の一員だし、紫音は綾女様の一番弟子だから、昔からよく遊びに来てくれてね。その頃の癖が抜けなくって。後は、魔術連盟でも教師と生徒の関係だね。何を隠そう、今日出かけるのもその講義を受けるためさ」
「それ、わたしが受けても大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。魔術連盟に属する魔術師なら誰でも受けられるからね」
正直言ってわたしはちっともその講義とやらには興味がないのだが、椿様がわたしと一緒に受けるつもりなら同行しよう。そうでないなら御免被る。
「それが午後一時から。それまでに一仕事しつつ、買い物でもしようと思う」
「ひと、しごと」
「うん。まあそれは着いてから説明するよ」
バスが緩やかに動き出す。
このバスの役目は、学校を覆う結界魔術の外に出ることだ。こうしないと、そもそも学外へ出ることもできないし、帰って来ることもできないようになっている。私達生徒であってさえも。一度学外へ出てしまえば、誰にも認識出来なくなる。そういう結界だ。ただ一つの例外として、このバスが存在する。
そのため、結界の外に出たらバスは止まる。発進してから凡そ五分でバスは完全に停止した。
そこから歩いて、約十分。最寄りの駅に到着。電車に乗って十五分。夏山市との境界近くの駅で降りる。残念ながら夏山市とその外を繋ぐ公共交通機関は存在しない。だから、ここからは歩いて行くしかない。
結界を抜け夏山市に踏み入る。ただそれだけで吐き気がするほど強烈な
ここ夏山市は数年前から、地脈の異常によって
研究熱心な魔術師にとってはこれ以上ない場所ではあるけど、その代わり、魔物・魔獣と呼ばれるモノが時々現れるので、それらを撃退出来るだけの戦闘能力がなければ暮らすのは難しい。それを退治する専門職の人もいるから、天狐神社にお参りするとか、魔術連盟本部に行くくらいならそうそう危険はないことになっている。
まあ、その天狐神社でわたしは魔物に襲われたんだけど。
そんなことを考えている間に、椿様は黒い手袋をはめていた。見たところ薄手ではあるが、耐久性には問題無さそうだ。
「Uaaaaa――」
見計らったかのように、建物の陰から何かが出てくる。いや、多分椿様はコレに気付いたから手袋をはめたのだろう。
椿様はパシン、と手を合わせる。手袋のせいで、実際に出た音はバンって感じだったけど。
合わせた手をゆっくり離していくと、その手の間には雷が迸っていた。そのまま掌を前へ突き出すと、雷撃は魔獣に向かって行き、一瞬の後には直撃した。
焼け焦げた魔獣の死体を一瞥すると、椿様は手袋を外した。
「犬を元にした魔獣だね。このところ魔物の発生が激しい。だから、それを撃退する戦力がいくらあっても足りないのさ。一仕事ってのはこのこと」
「なるほどぉ……」
「中心部へ行くほど酷くなるから、気を付けてね。綾女様にご挨拶する前に怪我とかしたら大変だから」
「は、はい」
不安しかない。わたしの使える魔術では、せいぜい足止めが精一杯だ。椿様のようにズバッと退治することは出来ない。
そんなわたしの不安を見てとったのか、椿様は私の手を握り「大丈夫。私が付いてるから」と言ってくれた。
単純なもので、それだけでわたしの心にドロドロと溜まり始めていた不安はほとんど洗い流されてしまった。
だからかもしれない。
椿様の頭上後方に迫っていた別の魔獣の存在に気が付いたのは。
「椿様、危ない――!」
「!」
椿様はハッとして振り仰ぎ、そこに魔獣の姿を認めたらしいが、手袋を外してしまっている。緊急用の
「全く……だから私の方が相応しいと申し上げたのですわ」
このわざとらしいお嬢様言葉は、間違いない。葵さんだ。
「葵の魔術は時間を操りますの。時間を引き伸ばすことくらい造作もございませんわ。お役に立ちまして?」
「うん、助かったよ。ありがとう」
椿様はちょっと冷たく言った。心做しか機嫌が良くなさそうだ。
「それは何よりのお言葉ですわ。では、これでわたくしは失礼致しますわね。ごきげんよう」
葵さんは現れた時と同じようにいきなり消えた。時間を引き伸ばす、と言っていたけど、どれだけ引き伸ばせばそんなことが可能になるのかわたしにはちょっと見当がつかない。
「……葵さんには悪いけど、余計なお世話だったな」
椿様はギリギリわたしには聞こえるくらいの声で呟いた。多分、私にも聞かせる気はなかったのだろうと思って聞かなかったことにしようとしたが、意外にも椿様の方から話を振ってきた。
「折角だから私のとっておきを見せてあげようと思ったんだけどね。邪魔されちゃった」
あの状況からでも対応出来ることにまず驚き……そうになり、思い返す。そうでも無ければ、わたしが襲われた時に助けて貰うことは出来なかっただろう。
わたしは知らず知らずのうちに、自分を基準に判断しパニックを起こしていたようだ。恥ずかしい。
「取り敢えず、最初に綾女様にご挨拶しようか」
椿様の言葉に、わたしは一も二もなく頷いた。
玉鬘綾女様は、この世界で恐らく唯一、この世に存在する神である。わたしたち魔術師の最終目標が「生きながらに神の一人に数えられ、世界をより良く変革する」ことなので、そこに最も近い位置にいる御方ということになる。残念ながら綾女様自身は元々魔術師ではない為に、そのような思想が存在していない。この世をより良くしようとも、より悪くしようともしていらっしゃらない。しかし、この世界でただ一人正当に神の地位に生きながら辿り着いた人物であり、全ての魔術師から問答無用で信仰されていると言っても過言ではないだろう。何しろ、綾女様は魔術の神なのだから。
ちなみに、綾女様からご利益を頂けるかどうかは、参拝者の態度と綾女様の気分次第だ。だから、この国の魔術師はみんな神社参りの作法には気を遣っている。
わたしだって当然その一人だ。なので、歩いているうちに玉鬘天狐神社の鳥居が見えると、否が応でも緊張する。
ついでに言っておくと、襲われたことに対するトラウマとかは全くない。本当に危険な目に遭う前に椿様が助けてくれたから。だから、緊張するのはただ綾女様のためだ。
鳥居を潜り石段を昇ると、境内は驚く程静かで、荘厳な雰囲気に包まれていた。数年前とは違う。わたしは知らず知らずのうちに息を呑んでいた。
椿様の後について参道の端を歩いていくと、狛犬の代わりに据えられている狐の像が声をかけてきた。勿論、わたしにではなく、椿様にだ。
「椿、綾女様がお呼びだ」
「通常の参拝はせずとも善いから疾く拝殿へ昇殿せよ」
「既に宮司殿は支度を終えて居られる」
「其処なる女も共に昇殿せよ」
阿形吽形(と呼んでもいいのかよく分からないけれども)が交互に喋る。
「ありがとう。すぐ向かうよ」
椿様はそう言って昇殿口へ向かった。わたしがついて上がろうとすると受付の女性に咎められたが、椿様が一言「綾女様のお下知だから」と告げると態度は一変した。
拝殿の殿上は境内よりも更に静かで荘厳だった。ちょっと重苦しく感じるほどに。
わたし達がいる空間の正面に、御簾で区切られた小さな空間があった。その一番奥に神棚(という認識で合っているのだろうか)が置かれている。普通御簾で区切ることはないと思うのだけど、綾女様が拝殿へいらっしゃる時は必ず下ろしてあるという。綾女様は大層高貴なお方だから、わたしのような昇殿者が直接目にすることのないようにという配慮なのかもしれない。
やがて、微かに足音がしたような気がすると思った直後、椿様は頭を下げた。わたしもそれに倣う。
美しい絵が描かれた襖を開けて入ってきたのは、巫女装束に身を包んだ女性だった。巫女装束とは言ったが、袴の色は通常のものと異なり、紫色だった。因みに、頭を下げているせいで顔は見えていない。かなり頑張っても、胸元が限界だった。
「ただいま、当社の主祭神、玉鬘綾女様が参ります。頭を下げてお迎え下さい」
巫女装束の女性はそう言った。
玉鬘天狐神社 竜山藍音 @Aoto_dazai036
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