第十一話

「ご相談がありまして」


「はい、はい。なんです」


「保安部、軍部、公安部から隠世かくりよを強化するように依頼要請、が」


「ぅーん。技術開発部こっちとしては、それなりに強化バージョンアップしているんだけど、な」


「ですよね」


「まぁ、保安、軍、公安の云いたいことは理解できる、よ。確かに、3,600秒で抜かれたのは。こっちとしても驚いている、けど。情報部から上がってきている話から基礎部分解読には、数百年以上の時間が掛かっているから。出し抜かれたというよりも――今回、呼び出した相手が悪かったって感じかな」


「なるほど」


「で。どう回答するの? 総務部は」


「宇宙一つ潰したうえ、隣の宇宙に穴を開けた人物から“問題なし”。と、言質を取ったと伝えることにしましょう」


「説得力。あり、あり、でしょ!」


「ふふふっ。あり、あり、で、助かります」


【広報部】

「本件に関する詳細情報は、下記リンクよりご確認いただけますので、ご参照のほどよろしくお願い申し上げます」

https://kakuyomu.jp/works/16818093076899461813

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