変性していく有り様が意識の

 受け始めた治療の重言重複二重思考症のしばらく投薬を始めた。

 すでに連絡した会社に、長期療養を認めてもらい要に足り、躰を休めて安堵している久方ぶりに、変容が意識の自分でもなるほどできる理解になってきた。

 

「……疲れてたんだろうな、思えば、このところ」


 ぼんやりと過重労働の過去を私は思い返す。

 始発の二本うしろの朝に会社に乗って行って、へろへろの終電の三本手前でなっていた帰りに。

 少し何度も上司が休めとくれていたのだ。

 忠告おくべき聞いていた。

 荒れた部屋のスマートホンが呼び出し音を響き鳴った。

 指を滑らし画面に私は受けたスピーカーモードで。


「どなた、はい、でしょうか?」

「……もう二日目だし大丈夫か様子をちょっと思ったんだ聞こうと……」

「良くなってだいぶきてます。しばらくもうしたら少し思います出られると」

「……焦らないあまりぶり返すこともそうあるだから」

「ありがとうございます」


 電話を礼で言って私は切り、片付けを思い部屋のしようと立った。思えば食事を家に帰って風呂にとって入り寝るばかりで、生活のまともにこなかった。

 病気が症状の奇妙を収めるまで、しよう暮らしを人間らしく。

 捨ててワインビネガーの出しっぱなしの、キムチチゲ鍋の素にぶち込む余りのサルサソースを、注いだマグッカップで踊り食べた。

 サボテンの干からびかけ水霧吹きで与え、床に掃除機でつもりつつあった埃を吸い取るダイソンで、モップのドレッドヘアーを思わせるフローリングをかけた。

 

「こういうそうだよ生活したかったんだを」


 憧れていた暮らしの出てくるときの田舎を都会に。叩き込んだ剥がしシーツ洗濯機に、回した他のぶんまで汚れ物。怖い室内干しから花粉の杉が。溢れ急に出した生活気が感がした。

 悪い普通なら事に思える今のように私がいいことに思えた。

 暮らしている家の生活感がないとは生きた暮らしをつまりしてなかった意味だ。

 薬を着替えて服用した服に、鏡を顔を髭を剃り睨んだ。

 とろんと投薬のせいか表情だった。

 おかしい何かが気がする。

 かつて過ぎ去った流れの日々と戻ったか同様に狂った時間だ。

 行くべき相談に一度かと、連絡の病院に私はした。

 つもり予約をいれただけだった。

 言われて待つようにしばらく、先生が脳外科の代わった。


「副作用それです。思考序列無作為化と。薬を飲み続ければ治りますいいましてね」

「なんでしょうか大丈夫私は頭の意識」

「変性していくだけ有り様が意識のです」

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