中世ヨーロッパ偽史 薔薇戦争
(スターウォーズのテーマ)
死者の口がパカっと!
疫病だの飢饉だの封建制度だのの影響で無駄にダラダラ続いていた百年戦争はラ・ピュセルの出現により終結を見た。しかし、彼女の空気を読まない求心力の高さは、次第に教会の脅威となっていく。
教会は神の名を騙る魔女としてラピュセルを監禁、異端審問会にかけた。
「汝が魔女でないと言うのなら、その証拠として正しきツーストの名を答えよ!」
長きに渡る監禁で疲弊していたラピュセルは、朦朧とする意識のなか神の言葉を聞く。
「
名前を言ってはいけないあのメーカーの車種であった。
悪しきカワサキ派に掌握されていた教会はラピュセルを魔女として火刑に処す。あの菌に毒されものは焼却せねばならない。
一方その頃、ホンダ
幾度かの戦いの後フランスへ敗走するヘンリー。暗黒のフォースの使い手リチャード三世が荘園を走り回り編成したマッハ・エリミネーター軍が、煙を噴く
望むところだ。
決戦の地ホグワーツで、ヘンリーはピエルトータムロコモーターする……!
*
「男爵! ジル・ド
召使いの男が悲鳴に似た声を上げる。
「困ります男爵! この頃、あなたは死んでいなくては!」
正論である。ジル・ド・モンモランシー=ラヴァルは1440年に逮捕される。しかし、冒頭に伏線がある。
ジル・ド・レ(以下めんどいのでジルドレ)はフォース・チョークで召使いを締め上げる。
「Gストライダーの悪口を言ったか?」
「……カッ!」
声など出ようはずもない。ジルドレは召使いを下ろし、咳き込む彼に尋ねる。
「言われたとおりに働くのだ。今すぐバンバン200に乗って街に下り、新しい子供を連れてこい。分かったか!」
召使いは指で十字を切り、逃げるように走り去った。
ジルドレは満足げに秘密の地下室へ戻る。微かな悲鳴。肌も露わな少年が囚われていた。
「待たせたな」
ジルドレは下唇に湿りをくれた。
「さあ、ルブタンのヒールを履いてKATANAに跨るんだ」
「だ、男爵さま! でも、僕の足じゃ、靴が大きすぎて――」
「そうとも。ヒールが床を打ったらお仕置きだ。痙攣する赤い靴底を見せたまえ」
「か、神様……! 男爵様……! どうか、御慈悲を……!」
ジルドレは酷薄に笑った。
「
悪夢のような宴は明け方まで続いた。
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