積もり積もって十万字
「ラブコメ異能探偵……公募いってみるか?」
私は液体琥珀を一息で
ボキン、パキン、と三角筋の奥で肩甲骨らしき骨が鳴った。
「……ないな」
そもラブコメの知見が浅い。トリック考えるのダルい。
しかし、まあ――。
私はショットグラスに琥珀を注ぎ、
「書いたもんだよ」
誰に言うでもなく呟いた。誰に言うでもなくだ。孤独死がチラつく。
しかし。
「疲れた?」
ハスキーな声に振り向くと、
「……
私が問うと、バニーガールはくすくす肩を揺らしてHカップ級の生白くふかふかしてそうな巨乳を震わせた。
「んなわけないでしょ」
じゃあ誰よ。私は冷たい汗の
バッチン! と鯛が図った
バニーはすぐ横に女の子座りした。
「疲れた?」
「多少」
「じゃあ、おっぱい揉んどけ」
バニーは私の手を豊かな双丘の北半球に押し当てた。パツンパツンというよりタパンタパンで、ふかふかよりふわふわで、みにょっと、かつ、むちゅっと吸いてくる乳だった。
私は呆然と尋ねた。
「揉んで
「もちろんです。パイ揉みは精神の安定と腱鞘炎の沈静化、肩こり改善、疲れ目、空咳、リウマチ、頭痛、寝不足、快眠、安眠、ベッドのブギーマン除霊、恐山のイタコに降りたアントワネット、世界平和に効きますから」
「温泉みたいですね」
「温泉にガンマ線は出せません」
揉むとガンマ線がでるタイプかと思いつつ、私は
「私はその可愛らしいケツをペチって揉みたいのですが」
「ケツペチ揉みの効能は――」
「効能の解説はいいです」
「パイ先ケツ後ね?」
そう言われ、私は二礼二拍手、
第二から四指は効能を得られそうだったが、親指と小指と手のひらはゴワっとした布とワイヤーの硬さを認識した。
そりゃそうだ。
バニーパイを支えてるんですもの。
私は自分のパイを揉んでみた。柔こい。唇の端を吊り、言ってやった。
「私のパイのがデカいぜ」
「うるせえ、揉むぞ」
がっつり揉まれた。
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