第35話 コンビニの売り切れの、怖さ。「どうして、商品を載せたトラックなどが、ちょこちょこ、店にやってきていたのか」知っていましたか?

 「愛してるよ!」

 「私も♡」

 これで、豊臣勢は、ほとんど刀を交えることなく、相手を屈服させた。在庫管理ができていなかったら、たぶん、敵味方のどちらも、大被害。

 物流は、大切。 

 物流を大失敗した例は、ナポレオン。

 ナポレオンは、ロシア遠征で、大敗北。

 「ロシアの寒さ対策が、できていなかったから負けた」

 物流は、甘くない。

 ナポレオン軍に、食料や防寒具を輸送するルートを充分とるなど、物流対策がしっかりとられていたなら、ロシアの寒さで大敗北することもなかったかもしれない。

 物流に詳しかった、塾の講師仲間のタカクラが、イケダらとともに堕とされた世界が、こちら。

 「労働のない商業界」

 塾の講師ができなくなったら、運送業で生きたいと言っていたタカクラは、本当に、物流の世界に生きていた! 

 年末年始などのイベント時期は、宅配ドライバーたちが、大忙し。

 「あれ…?」

 配送ドライバーとなっていたタカクラは、疑問。

 「コンビニに置いてある商品は、意外に、少ないんだな」

 たしかに。

 スーパーマーケットのような大型店に比べれば、コンビニの在庫数は、少ない。来店者が増えれば、すぐに、売り切れ状態になりそう。

 あの…知っていますか?

 コンビニの売り切れって、怖いんだよ?

 「店長?」

 「何だ?」

 「全部、売れました!」

 「な、何だって?」

 店長がビビるのも、わかる。

 売り切れは、欠品が発生したということ!

 店全体の売り上げが、落ちてしまう。

 最悪は、風評被害がくるし。

 「あの店って、商品少ないよな」

 「あんな店にいくのは、止めようぜ」

 特に、SNS世代には、注意。

 何を写されて発信され、拡散され、どうなってしまうのか…。彼らは、自分たちのしていることが、わかっていないから。

 「欠品を、作るな!欠品は、怖いんだぞ!」

 だから、補充する商品を載せたトラックなどが、ちょこちょこ、店に、やってきていたわけで。





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