第34話 物流は、連係プレーだ。エッチな感じ?「商品、準備」「ルート、確保」「在庫、問題なし!」「いつでも、いけるぜ!」「幸せ♡」 やめなさい。

 物流業界は、苦労の連続!

 大量提供も良いが、そればかりでは、かえって、在庫の山が生まれる。

 製造元、ピンチ。

 在庫の山だと、保管に、コストがかかりすぎ。結果、物流会社は、赤字になっていく。

 だから、何度も、いわれる。

 「物流の主役は、製造元じゃなくて、消費者。消費者の都合に合わせて、物やサービスを提供すべき」

 物流って、これに、似ている。

 「運動会での玉入れ競技」

 玉入れに強い子たちは、物流力をもっていたんじゃないか?そういう子たちは、投げる前に、バラバラだった玉をまとめておく。

 「準備!」

 「確認!」

 「ご安全に!」

 輸送の、準備。

 ターゲットの玉入れかごを、囲む。

 「入れ…」

 「入れ…」

 「俺のかわいい、ファンネルたちよ!」

 まとまった玉が、投げられた!

 その玉のいくつかは、外れてしまうかもしれない。が、外れたときへの対策は万全。

 「リサイクル品の物資輸送なら、まかせろ!」

 玉が外れたときに備えて、その外れ玉だけを専門に拾う子たちが、待ち構えている。集められた外れた玉は、すぐに、投げ役の子のところに運ばれる。

 再び、玉がまとめられて、投げられる。

 もちろんそこでも、入らなかった玉あり。またまた、外れた玉専門の運び役たちが出動する。

 またまた…。

 たまたま…。

 玉、玉…。

 この、繰り返し。

 物流は、連係プレーだ。

 こうしたプレーが上手かったのが、戦国武将の、豊臣秀吉。

プレーが上手かったっていうのは、いやらしい意味じゃあ、ないぞ。

 豊臣秀吉は、物流や輸送補給といった言葉は知らなかったかもしれない。けれど、その重要性は、理解していたはず。

 天下統一へ向けて重要な、小田原攻めのときのこと。

 まず、豊臣勢は、大量の食料準備をおこなって、輸送ルートを確保。

 物流の、基本。

 準備をしてから、持久戦的な敵陣包囲攻撃を、はじめていった。

 「いつでも、いけるぜ!」

 「ああ…幸せ♡」






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