第30話 たまには、Hじゃない話でいこうよ!高齢者の存在価値は、どこにある?高齢者の使い方で、何が変わる?ターミナルケアへ、GO!

 就活の悩みが、広がる。

 「どうしたら良いのか、一般人の私たちになんか、わからない」

 そうした声が集まり、こんな場所が、作られた。

 「ターミナルカフェ」

 タナカは、インターネットで、そのカフェを営む寺院の存在を知った。

 「母さん?これは、信頼できそうだぞ?」

 そこでは、供養の正しいやり方なども含めて、無料で、終活の相談ができた。

 「ようこそ、ターミナルカフェへ」

 終活は、大切な、ライフステージ。

 大都市圏を中心に高まった、いくつもの悩みが、救われていく。

 「質素な葬儀で、構わない」

 「特定寺院での葬儀も、希望しない」

 「相場なんて、わからなかった」

 「素人では、無理」

 「ただ、経を読んで欲しいだけ」

 「高齢で、墓にはいけない。だから…。簡素な墓じまいを、したい」

 寺院が、立ち上がった!

 タナカも、立ち上がった!

 「実家の畑を、もっと、生かそう!」

 そうだね!

 「やってみよう!空き家対策になるかも、しれないぞ!高齢者の生活を豊かに進めてあげられる方法が、農業に、あるんだ!」

 タナカの実家の近くには、有料老人ホームがあった。

 そのホームは、高齢者の増加で、そこに入りきらない待機老人を、生んでいた。入居金を出せず、入居をあきらめかけていた人も、出ていた。

 「まずは、これを救え!」

 タナカは、ボランティア団体と連携して、入居できなかった高齢者を、実家の大農家に招待してあげた。入居者に、農業の仕事を、紹介してあげた。

 役所の人にも、説明してもらって。

 高齢者は、農業の仕事で賃金を稼げるようになり、ホームの入居費が補填できるようになった。

 あ、当たれえ…!

 当たった。

 タナカの実家兼有料老人ホームの庭で、家庭菜園のダイコンやニンジン、ピーマンなどを作ってもらうことにした。

 高齢者の存在価値が、高まっていくぞ!





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