第19話 女性の、感覚は?「赤ちゃん、ペタペタ問題」について、クリニックの先生は、言いました!あなたも、将来、こういう高齢者になるかも?

 クリニックの医師は、残念がった。

 「見知らぬ高齢者からの、赤ちゃんペタペタ問題…。多くのママさんが、悩んでいるようですね。あのペタペタで、悪いウイルスが感染することも、ありますからね。高齢者には、赤ちゃんのデリケートさが、わかっていません。かわいかったんだから、良いじゃないのっていう、自分中心の、生き方」

 「…」

 「困るんですよね…。高齢者には」

 「先生?どうしたら、良いのでしょう?」

 「我慢を、するべきです」

 「我慢…」

 「困った高齢者は、そのうちに、この世から、いなくなりますから」

 「…」

 「高齢者は、他人の赤ちゃんに勝手に触ることが、良いコミュニケーションなんだ、許されるはずだと、思っているのでしょうね」

 「…」

 「常識が、違うのですよ」

 「…」

 「将来、あのような人にならないようにしましょう」  

 「…」

 「ただ…」

 「はい」

 「赤ちゃんは、他人にさわられて成長するものでもあります」

 「え…」

 「赤ちゃんは、さわられて成長し、言葉を早く覚えたりするそうです」

 「…」

 「さわられることが絶対にいけないとも、言い切れないんですよね…」

 「…」

 「スナガさんは…」

 「はい」

 「高齢者に、私にも、幸せを分けてください。かわいい赤ちゃんにさわらせてもらっても、良いですか?と、言われたのですか?」

 「…はい」

 「あら、かわいい!触らせて、触らせて、と」

 「…はい」

 「困りますねえ。さわらせてもらっても良いですかの言い方は、ですね?」

 「はい」

 「悪くいえば、脅迫なんですよ」

 「脅迫…?」

 「高齢者に、さわらせてもらって良いですかと、へりくだって許可を求められて、いやですなんて、言えません。言ってしまったら、逆恨みの元」

 「たしかに…」

「ですから、脅迫言葉」

 「なるほど」

 「後で、何されるか、わかりませんよ?」




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