第15話 赤ちゃんを抱く人に、注意!育児の、怖さ。「ゆさぶられ症候群(SBS)」を、知っていますか?赤ちゃんを、死なせてしまう危険もあり!
スナガ、頭を、抱える。
「ベビーベッドも、複雑だ」
「でしょ?」
「説明書なしでも良かった野球ゲームが、なつかしい」
「あなた?また、それ?」
「良いじゃないか」
「野球、バカ」
「野球盤とかも、なつかしいなあ」
「…あなたって、本当に、野球が、好きなのねえ」
「野球盤は、良いぞ?」
とにかく、ベビーベッドの収納扉の開閉時には、しっかりと固定できたかどうかを、親が、確かめるべきという。
「ベビーベッドだけで、こんなに、苦労するものなのか?」
「子育ては、難しいのよ」
「もしも、ロックする機能が壊れていたりしたら、どうすれば良いんだ?」
「メーカーに、相談だって」
「親のやることって、大きいんだな。俺たち男性陣は、こういう細かな配慮を、女性に押し付けていたわけか。反省だ」
再雇用の、会社では…?
「おはようございます」
「早いね、スナガ君?」
「いえ」
「新婚さんを、エッチな気分にさせられなくて、すまないねえ」
「…」
「…ああ、困った」
「何か、あったのですか?」
育児の問題は、終わらない。
再雇用先の家電会社の上司オオバヤシは、孫の赤ちゃんをゆさぶったことで、まわりから、大いに非難されたらしかった。
ゆさぶり育児は、怖かった。
赤ちゃんを、死なせてしまうこともあったんだから。実際に、ゆさぶり育児の後遺症で、赤ちゃんを死亡させてしまうケースが出た。
「ゆさぶられ症候群(SBS)」
亡くなってしまったその子には、その症候群の典型とされる、3つの症状が見られたという。
脳浮腫、眼底出血、急性硬膜下血腫だ。
そこで、虐待なのではないのかと、怪しまれた。
が、3症状すべてが見られれば、絶対に危険ということでもなかったようで…。医学的判断は、難しいんだな。
子どもを死亡させてしまったその親は、無罪となった。
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