Time Travel Project ver.1 時間超越ノ計画 第一種
高級そうな扉を叩いて入った部屋は、薄暗い会議室だった。
「佐々木軍曹、木越上等兵こちらへ」
俺達を呼んだのは現防衛大臣だ。......よく見るとアメリカ大使や、総理大臣までいるじゃないか!
防衛大臣が長い紙を取り出して喋り始めた。
「佐々木軍曹、木越上等兵に命ずる。まず木越上等兵貴殿には、時間超越ノ計画第一種英名:Time Travel Project ver.1通称“TTP”の任務に就いてもらう。上等兵は我が国が極秘裏に開発していたタイムマシン“イザベラ”を用いて未来へ跳び未来の人々を調査してほしい。次に佐々木軍曹、貴殿は木越上等兵のサポートだ。“第四次元無線機”によってバックアップしてもらう。」
頭中を大臣のセリフが駆け巡ったが何を言っているのかがさっぱりだった。
「タイムトラベル。そんな物があるのですか、大臣。」
そういったのは軍曹だ。
「私が嘘をついているとでも?」
「いえ、しかしにわかに信じがたいものでして。」
「まぁ気持ちはわからなくもない。」
「大臣!」
「なんだ木越上等兵。」
「何故、自分なのですか......?」
「この“TTP”の実行員は全国の自衛隊員から厳正なくじで決まった。」
“厳正なくじ”か。怪しいものだ。
「これは、私、防衛大臣の命令であると同時に、総理の命令でもあるのだ。従ってもらう。」
『.......了。』
俺と軍曹はそういうしかなかった。
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