40 ガウスとの決闘(6)
ガウスはその攻撃を受け止めようとし、
一瞬の判断で、後ろに下がることで避けた。
ブオォンッ!!
小さな衝撃波が走ったかのような音と共に
コウの剣がガウスの目の前を通り過ぎる。
「へぇ……良い判断するんだな」
コウはそう言うと、先ほどの攻撃に続き、
体を回転させ、横からの薙ぎ払いを放った。
ガウスは避けきれず、その攻撃を剣で受け止める。
しかし、
「なっ!! 剣が……壊れただと……」
コウの剣とガウスの剣が当たった瞬間、
ガウスの剣は粉々に砕け散った。
「……俺の剣も、使い物にならないな」
コウは自身の剣を見てそう呟くと、
その剣を地面に投げ捨て、ガウスに向かって拳を構える。
「……剣の次は、格闘だろ?」
「あぁ、もちろんだ。 本気で来い」
コウの言葉にガウスがそう告げると、
「……それは止めておく、あんたが死んじまうからな」
「ははっ! そう言われたのは生まれて初めてだ」
ガウスはコウのその言葉に笑いながらそう答え、
ある提案をする。
「なら、今から俺の腹に一撃当ててみろ。
俺はガードをしない。
そしてコウの攻撃を耐え切ったら、
本気を出して戦っても俺が死ぬことはないだろ?」
「……良く分からないが、いいぜ」
ガウスの提案にコウはそう告げ、
コウは特に溜めることもなく、素早く
ガウスの腹を殴った。
すると……ガウスは飛んだ。
文字通り、宙へ飛んだのだ。
「グハッッ!!」
ガウスはそう言いながら地面に倒れこんだ。
用済み大賢者 2Bテータ @2b-te-ta
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。用済み大賢者の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます