23 魔法の障壁(テテ視点)

バリンッ!という音と共に少女の周りを

回っていた残りの3枚の盾が割れ、

それと同時にボウが姿を現した。



「お疲れ様、コウ」


「おう、ナイスタイミングだったなボウ」



そう笑顔で話す2人を少女は呆然と眺める。



「あ、貴方たちは……一体……って

あなたはっ!!」



少女はそう叫び、コウを指さす。



「よう、武器屋で会ったな」



コウは驚く少女へそう告げながら

ニヤリと笑った。



「あ、あの時はごめんなさい……」


「別にそれは気にしてねぇよ」


「そう、ありがとう。

……それよりも! さっきのスキル!!」


「あれは僕のスキルだよ」



そう言いながらボウは少女に近づき、

笑顔でそう告げた。



「あんなスキル初めて見た……」


「ははっ、まぁ中々にマイナーなスキルだからね?」



驚く少女にボウは笑いながらそう告げ、

次にコウへ向き、



「コウ? そろそろ戻ろうか。

明日から忙しくなるしね」


「それもそうだな、じゃあな。

もう変な奴らに絡まれるなよ」



ボウに言われコウは少女にそう言いながら

2人は宿屋ミネインゼロに戻るのだった。



(あの2人……何者なの……)



少女テテは心の中でそんな疑問を

抱きながらも歩き始めるのだった。

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