05 修行(3)

「今日はこの辺にしておくかの」


「はぁ……疲れたね?」


「そうだな、ボウ」



コウとボウは座りながらそう呟いた。


その時、



「この気配……」


「変な奴が近づいておるな」



ボウとルーベルは突然そう呟いた。



「大型か? 超大型か?」



コウは2人へそう尋ねる。



「これは……大型だね」


「さすが、ボウじゃな」



その言葉を聞いたコウはすぐに走り出した。



「あっ! ま、待ってよコウ!」



ボウは慌ててその後を追うのだった。



「はぁ……相変わらずコウは魔物となると

周りが見えなくなるのぉ~」



ルーベルはそんな2人を見てそう呟くのだった。











この世界には人間以外の生物が存在する。


動物や草木以外にも魔物と魔族が存在する。


人への無い場所で突然現れる魔物と

それらを支配する魔族。


そして、人間は長らく

この魔族と戦い続けている。


この戦いにより、毎年多くの死者が

出ているのだが、人間の暮らしを魔族に

侵略されない為に必死なのだ。

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