第3話 桃太郎 その3

例の男が家の中でおじいとおばあに何か話しているのを桃太郎はチラッとみたもののすぐに外へ駆け出していきました。

猿、犬、カラスと約束していた山奥へ出かけていきました。

「まあた、なんか企んでやがる」

桃太郎はつぶやきました。

騒動の影にはいつも、の男でした。

「遅かったじゃねえかよ」

カラスが木の上から話しかけます。

「おまえが終いじゃ」

猿も出てきました。

……犬は待ちくたびれたのか木の根元で気持ち良さげに寝てました。

「寝てるし」

犬を軽く蹴って起こした桃太郎。

犬は大きくノビを1つして身体をブルンと一振り。

「さて、いつものヤツ始めますかね」


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