第56話

「そうよ!太陽系にある冥王星で間違いないわ!冥王星を知ってるって事はここは冥王星ではないの?」


これは間違いなく転移だ!しかし地球以外で生命が居たのは驚きだ!

今の俺は地球人ではないんだけどさ


「俺は同じ太陽系の地球からこの世界に転生したから太陽系の事は多少ながら知っている、ここはアイデンという世界だ」


「なるほど、私は知らない所まで飛ばされたって事になるのだな!だがしかし!私はついている!この世界には酒があるのだろ?だったたら私は冥王星に戻ったら酒を再興できるかもしれぬ!」


「これも何かの縁だ!あなたは名前を何と言う?私はシェルウィン!錬金術師のシェルウィンだ!」


「俺はタロウ冒険者だ!そこにいるのがダーサンで魔法使い、そしてそこに寝てる老人がテンさん剣士だ」


「タロウにダーサンにテンさんか!わかった!これからもよろしく!」


「ここでも私の能力は使えるものなのか?試してみるか」


シェルウィンは手から何やら球を取り出し放り投げた


「ふむ起動しないな、助手がてら手数を増やしたかったのだが起動しない物はしょうがない!」


「今何をしようとしたのだ?」


「なに、冥王星の生物をこの球に閉じ込めて放つ事である程度は意思疎通が出来て協力してもらおうとおもったのだがな」


なるほど、ティムみたいなもんか


「ならココで何かしらをティムしたらいいんじゃないか?あと、これは誰にでも使える物なのか?」


「球に使用者の血液を入れる事で使用可能になるから、それさえしてしまえば誰でも使えるな!だが、人の捕まえたのを使うのは出来ない!球は結構持ってるからタロウも使ってみるか?足りなくなったらまた作ればいいし、だがこの世界に素材があるかはわからんがな」


「そーゆー事な使ってみたいな!」


シェルウィンは未使用の球を俺に2個渡し、そのまま血液登録を行った

そして俺達はモンスターがいそうな所へ足を運んだ


周りを探してみると、スライムがいる!しかもこちらを気づいてない!チャンスだ!


「タロウ!その球は投げ方によって捕獲率は変わるわ!一回で捕まらなかったら投げ方も工夫してみて!冥王星では餌とか与える事で捕まえやすくする方法もあるけど、ここではわからないから、投げ方で工夫して!」


これでも俺は地球では縁日では的当て荒らしとも言われたことがある!コントロールには自信はある!


いけー


と心の中で念じながら球をスライム目掛けて投げる!

そして、スライムに球がめり込む!

スライムが動かなくなる!

まさか俺ティム成功させないで、倒してしまった?

いや!

俺の力じゃスライムを一撃で倒せない!

と言う事は!!!


球が光出してスライムが吸収されていく


「シェルウィン!これって成功したのか?」


「タロウおめでとう!成功よ!呼び出す時は球を放り投げれば出てきてくれるわよ!」


俺は早速呼び出してみる為、球を放り投げると球から先程のスライムが出てくる、俺達に襲いかかる様子もないし、寧ろ俺のそばから離れないように懐いてる感じもある


そうだ!簡単な意思疎通も出来るって言ってたな


「跳ねてみて!」


命令してみると、スライムはピョンピョン跳ねてご機嫌のようだ


「俺の顔以外を身体で覆ってくれ!」


スライムには命令が難しいかったみたいだが、上手く俺の顔を出して覆ってくれた!


そして次の検証、頭で思った事もできるかだ


(このまま、鎧の形になってみてくれ)

と頭の中で思いながら、俺は適当な鎧のイメージをしてみる


スライムは俺の思ってるような形の鎧に形を変えていった!


なるほど!コレはかなり使える!

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