第52話

♦︎コメッコの街

どこを見ても色んな品種のコメッコのお店がある!

そして飯処も豊富!

いい街だ!!


とりあえず俺たちは5品種ぐらい吟味してコメッコを選定した!

特に買い物中は何事も無く無事終わったので、コメッコを食べようと思ったら気になる店を見つけた


「蒼いクマ印のカッレー屋さん」


この世界にもカレーがあるのか!!

俺は酒の他に実はカレーが好きだった!

酒も飲み物なら、俺からしてみればカレーも飲み物!なぐらい愛してやまない!!


「ダーサンこの世界にカレーあったの知ってたか?」


「いや!初耳だ!タロウ、食いに行くぞ!!カレーは待ってくれない!今行くぞ!」


ダーサンは俺たちを引っ張り、カッレー屋に入る


「オヤジ!カッレーを3つ頼む!」


頑固そうなオヤジに注文するとカッレーは直ぐ出てきた


見た目は普通のカレーだな、肝心なのは味よ!

俺は一口食べてみる!


(なんだ?これ?カレーであってカレーでない!)


どうやらダーサンも同じ感じのリアクションを取っている


ただテンさんは


「こんな美味いものは初めて食べたわい!口が辛くて飲み物も欲しい所じゃな」


初めて食べた事から感動は覚えたようだ!


「ダーサン!本当のカレー作らんか?今はいいがこのカッレー屋はいずれ潰れ、この世からカレーが消滅するかもしれん!」


俺は食べた感想からダーサンに問いただしてみた


「タロウもそう思うか?同じことを俺も思ってた!異世界カレー我らの手でつくろうじゃないか!」


俺たちはオヤジに事情を話し最高のカレーを作らせてくれと頼み込んだ


まずルー部分を聞いた所、スパイスは3種類しか使って無いとの事

ターメリック

チリーペッパー

クミン

なるほど!これだとまだまだだめだ!


俺の知識では更に3には必要!

オヤジにこれ以外のスパイスは用意できるかと確認するとまだ使った事の無いスパイスは沢山あると確認ができた


なので俺はオヤジに他に必要な物を言う


「コリアンダー、カルダモン、オールスパイスこれらは準備できるか?」


オヤジは店の奥に探しに行って数分後戻ってきた


「これでいいかな?」


俺は見せられたスパイスを確認すると、記憶の中の物と確認すると間違いなさそうだ


とりあえず、各種スパイスを粉末にする

後は具合をみてスパイスの比率を考えるかとダーサンと話し合う


テンさんには食用に出来そうな魔物を各種1匹捕まえてきて欲しいと頼むとテンさんは魔物を探しに行った。


スパイスはある程度なんとかなりそうなので、他の具材を検討する


「俺は玉ねぎは必須と思う」


「タロウ!トマトは隠し味で使うんだぞ!」


「そうなの?俺は使わなかったなー」


「味に深みが出ていいぞ!」


「玉ねぎとトマトは入れるとして後は肉だな!それはテンさんチョイスだな!」


そんな話をしてるとテンさんが2種類取ってきた、これはこの間のヒドラ、もう1つは鶏のような魔物だったので、病で鶏型魔物を使う事に!


そこから俺的スパイス黄金比を割り出す

クミン15%

コリアンダー15%

カルダモン23%

オールスパイス12%

チリーペッパー12%

ターメリック23%

これでいいはずだ、簡易的計りを作りそれぞれの分量に分けて調理を実施


玉ねぎを炒め、飴色になったら鶏魔物を一緒に炒め始めるいい感じになった所で水を入れ沸騰するまで待つ


その後、スパイスを投入してトロミがついた所で完成!


そして、コメッコを入れた容器にカレーを注ぐ!


「さあ!オヤジ食べてみてくれ!」


!!!!


「美味い!このレシピ教えてくれ!金は弾む!頼む!」


俺は少し考え


「レシピは教えるが、金はいらない!カッレーを世界に広めてくれ!!」


「わかった!!」


俺たちはオヤジと固い握手をかわした!

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