第50話

♦︎夢の中


『タロウやるじゃない!カシオレを作るなんて!見直したわ!これなら最高のサービスしなくちゃね!』


アンブローズがかなりご機嫌だった、俺はサービスってのを選べるのか疑問に思って聞いてみた


「なあ、サービスって選べるのか?」


『多少なら融通効かせる事もできるけど、なんで?』


「俺を強くしてくれ!俺だってtueeeしたいんだよ!お願いだよ!アンブローズさん!俺を強くして!」


『無理!』


あれ?秒で断ったよ??

おかしいな・・・


『タロウは弱くなくてはならないの!強いタロウはタロウであってもタロウではないの!だから無理なの!』


『いい、世界にはバランスってのがあるの、最強もいれば最弱もいるのよ?それにタロウあなたは思ってるほど弱くないよ?だって今までなんとかギリギリ生き残ったでしょ?』


『多少運が強いし、地球の知識持ってるだけで有利じゃない?』


『カシオレまで作ったし!貴方は力は弱いけど強いよ!だから身体までは強くしない!コレは決定事項なの!わかった?』


知識チートぽいのあっても、俺の力だけでは作り上げれないしな、寧ろダーサンがチートすぎるだろうに


『ダーサンは転移者よ?知らなかった?』


えっえええ!!!

ダーサンが転移者???

ってか心読まれた??


『とうぜんよ!私はどちらかと言うと神に近い精霊よ?そしてダーサンは私が転移させたんだもの』


『ダーサンは地球にいたときにMMOゲーム内で対抗ギルドとの戦いに疲れ切ったときに「ああー転生して楽になりてー」と言う嘆きの声を聞き入れて、私が転生させようと思ったら、間違って転移しちゃったの♡』


なんか聞いた事あるな、MMOゲームプレイヤーが謎の失踪、あの時は対抗勢力の誰かによってとかネットの掲示板とかで盛り上がってた記憶があるな・・・

まさかそれがダーサンだったとは


『それでね、その時に一緒にこの世界に悪となる存在も一緒に転移させちゃったわけよ』


とペロっと舌を出し笑う


「いや、テヘペロじゃねーし!!んで前言った世界の異変ってのがソイツなのか?」


『そうよ!ソイツを何とかして!!それがこの世界でのタロウの役目よ!でもここで俺tueeeさせても面白くないから強くしないの!コレは私の中での決定事項!弱い中で頭を使い!仲間を頼り!世界の悪を倒して!私の祝福があるのだから!』


『そうだ!今回の私のサービスは精霊の祝福でどう?』


なんか凄そうな響きだな!でもまて!アンブローズだぞ?まともな性能じゃない!それだけは断言できる!


『あら、そろそろ時間ね!バイバーイ!』


あっ!おい!

俺は強制的に眠りから覚めるのであった


♦︎現実


俺は起きて体に何か変化はないか調べて見たら、右手の甲に『酒』の刻印が!!

なにコレ?厨二病みたいじゃん!恥ずかしい!


ダーサンに見せたところ、盛大に笑われた・・・


そして肝心の鑑定結果が


■■■■■■■■■■■■■

精霊の祝福

酒の精霊に祝福される

ステータスの上がりは極めて困難をようす

貰って迷惑な祝福

■■■■■■■■■■■■■


「タロウ、アンブローズの祝福をもらったのかータロウが弱いのもなんかわかった気がする・・・まぁ頑張れよ」


「そうだ!ダーサンって転移者なの??アンブローズが言ってたんだが?」


「そうだ!俺は課金が超絶厳しいMMO輪廻樹ってのをやっていて、最初は平和だった鯖だったのだが敵対勢力の侵略やなんだかんだで疲れて、現実逃避した時にこの世界に転移していたんだよ」


「なんかダーサンも色々大変だったんだなー、俺は急性アルコール中毒で死んで転生したんだけどさ」


「タロウらしいなー」


と笑われた


「それで、ダーサンと一緒に悪い奴が転移されたみたいらしいんだよ」


「なるほど、そうなると5年間は力を蓄えているのか、やっかいだな」


俺は暫く今後について話し合った

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