第45話
道中、木に擬態した魔物がいてそれなりのナイフになるとの事でテンさんがサクッと倒して素材を取ってきてくれて、その素材を宙に放り投げたと思ったらよく見えない剣捌きでナイフの形にしてくれた。
普通何かと何かを掛け合わせたりするんじゃないのかな??
切れ味を試すって事で、ダーサンが生捕りにしてきた燃えてるトカゲを目の前に置いてきた。
トカゲは弱らせてあるので襲ってくる気配もないんだが、木に擬態してた魔物って事は木に近いから燃えてる物なんてナイフ自体燃えちゃうのでは?と思いながらナイフを突きつけ一気に腹を裂いた!
スパーン!そこまで力を入れずとも切り裂く事ができた。
テンさん曰く魔物の魔力が高い事で火にも耐性をもっていて、その魔力が切れ味を良くしてるそうだ。
また、覇王流は体内の魔力を身につけてる装備にも纏わせて戦う流派らしく、テンさんが装備してる剣もそこら辺で購入した剣らしい。
なので、この魔物の装備は一級品と呼んでもいいみたいだ!
装備の話で盛り上がってた所、ダーサンがこんなもんも生捕りにして来たと、三つの頭がある蛇の魔物を取り出してきた。
「コイツは毒があるが酒につける事で美味くなると聞いた事がある!タロウ、ショチュに付けてみようぜ!美味い酒ともしかしたら、酔剣に毒属性を付与できるかもよ!」
マムシやハブ酒みたいなもんかな?
「所でちゃんとした作り方はわかるか?失敗するのも嫌だしさ」
少し考え込むダーサンが
「全くわからん!タロウはわかるか?」
マムシ酒ならわかるんだがそれと同じでいいのかな?
「ある程度なら知ってるぜ」
俺は簡単にダーサンに説明した
瓶などに水を入れ蛇を数日放置
適度に水を取り替える、老廃物が水に漂う為
数日経ったらショチュに漬け込む
蛇の生命力は高いから更に数日待つ
出来れば数年待つのが良いとまで伝えた
ここまでの労力をもって飲めるとダーサンに伝えた
ダーサンはなるほどと呟き、少し考え始めた
「クリエイトウォーター」
ダーサンの目の前に球状態の水の塊が出てきた、そこへダーサンは蛇を放り込む
「クイックタイム」
水の塊の中の蛇の時間が加速され、水は老廃物で汚れていく
「クリエイトウォーター」
同じ手順を数回繰り返し、水が汚れなくなるのを確認すると
「クリエイトストーン」
蛇の周りを囲う様に一升瓶が形作られてくる
「タロウ!ショチュを注いでくれ!」
俺が注ぎ終わると
「クイックタイム」×10
中の蛇が徐々に生き絶え行くのが見え、ショチュの中で絶命したのが見られる
「クイックタイム」×10
「タロウ、多分出来たぞ!皆んなで飲んでみよう!その前に鑑定してみるか」
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ヒドラ酒
身体の調子がかなり良くなる
毎日飲めば病気知らず!
とにかく美味い!!
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「おおー完成した!」
俺たちはヒドラ酒を飲む!
!!!!
美味すぎる!!こーなるとツマミが欲しい!
今のトカゲで何か作れんかな?
俺は閃いた事をダーサンに話す
俺は下準備でトカゲの肉を適度な大きさに切り分けて行く
適当な袋にショユとかそこら辺にあった香辛料になりそうなもを入れて揉み、ダーサンに合図をだす
「クイックタイム」
中の肉が漬け込まれていく
一度取り出した肉をそこら辺の大きな岩の上に並べまた合図を出す
「クリエイトウィンドウ」
心地よい送風で水分を飛ばしてくれる、ちょうど良さげだなと思った頃に更に合図
「クリエイトストーン」
岩の周りが囲われて石窯の様になる、出来上がった所でまた合図
「クリエイトファイヤー」、「クイックタイム」
適度な温度で熱して、時間短縮で時間の流れを進める
頃合いを見て感性を告げる
「ダーサンできた!鑑定頼む!」
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サラマンダージャーキー
美味い!
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完成した!
皆んなで食してみる
美味い!酒にあう!
「干し肉とは違って美味いですなー」
テンさんも気に入ってくれたようだ
そして、このまま酒盛りが始まってその場で野宿をした。
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