第33話

運んだギガントアイをダーサンは手際良く解体していく、少し様子を見てたが少しグロくなり俺は奥で休む事にした。


今回の依頼は成功失敗とかはないみたいで、今回の俺は失敗にはならずにすんだ。

勿論、報奨金もあるわけがないが、ギガントアイ丸々1体と子ギガントアイ1体は手に入った。


そして、今日の疲れから少し俺は眠りについた


・・

・・・

・・・・


何時間寝てたかはわからないが、目が覚めるとダーサンが解体と料理を済ましてたようで起こしにきてたようだった。


食卓に着くとギガントアイのフルコースが並んでいた。


ギガントアイの肉包み

ギガントアイのスープ

ギガントアイの卵漬け


合わせて2体のギガントアイなのだが、何故こんなに目玉があるのだろうと疑問に思ってると、親のギガントアイは体内にまだ卵を持ってたらしく、その卵を使った料理がメインになったそうだ


卵漬けなんて、見たまんま地球にあったすじこのようだった。


卵が余ってるからとダーサンから渡されたが、卵の大きさは大小バラバラのようだ、ある程度大きくなった卵が小さいのを吸収して行くようで体内にある卵は大小の様々な大きさになってるとの事だった、俺は渡された卵で何か出来ないか考えた所、何故か梅干しの様にも思えて来て、焼酎お湯梅割りを思い出しなんとなく飲みたくなって来た。


「焼酎ってあるか?」


「ショチュかアレなら希少だが家に少しはあるぞ!」


「後はお湯はあるから、俺の準備は整ったな!」


そう言ってお互いテーブルにつき食事を始めた

俺は食事途中にコップに卵を入れショチュを注ぐそして熱々のお湯を注ぐ・・・後は肝心の味だよな


できた、焼酎お湯卵割りを飲んでみる、陶器製のコップだから見た目は気にならないが少し気が引けるんだよな、ええいままよ!飲むぞ!


ゴクッ・・


口に広がるショチュの旨味、そして卵は梅干しの様に塩見とスパ味があってそれらが口に広がる!!

しかも、疲れきった心に染み渡り安らいでいく、何という優しみの溢れた味なんだ!!


酒だけで満足しそうだが、目の前にある料理に手をつけないとな


まずは肉包み

卵を目玉に見せて周りをギガントアイの肉で包んだ物を蒸し焼きにしてるようだ


一口、二口、箸が止まらないぃぃ!!!

地球で食った某ハンバーグ点で食べたことのあるような味わい、話によると下味とかは使ってないそうだ、素材だけで現代文明の味を表現できるとは!!


そして、スープ

ギガントアイの骨で出しを取り、不要なアクを取り除いた後の旨味だけを取り出した出汁をつかっただけのシンプルなスープとの事だ


先程の肉の脂身をリセットする様に口の中に広がる味!何杯でもいけそうだ!


最後に卵漬け

コレはショユと言うので、塩と簡単に着けただけの物らしい

ショユは醤油の様な物で、この間のスライムのぶつ切りの時に使った物らしい


一口食べてみると口に広がる、塩辛さ!白飯が欲しくなる!


「タロウ、そいつを食べるときはコイツが必要だぜ、これはコメッコと言う希少な食材で作った物だコレと一緒に食ってみろ」


コメッコってのは完全に米だった!まさか異世界で米が食べれるとは!食感、味完全に米だ!何処となくアキタコマチに味が似てるかな??


一通り食べての感想は『美味い』しかなかった!

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