第32話

準備は整った!後はギガントアイを討伐するだけ

俺は道のりを知ってるからダーサンと一緒にギガントアイの所まで一直線で道を進む


ギガントアイの近くに行くと、息絶えたのか冒険者の亡骸が何体か転がっていた


(まじでこんな強いの討伐できんのかな?俺場違いな所に来てるんじゃね?)


ダーサンは少し考えた様子で


「コレはいかんな!ギガントアイが暴走してる可能性あるな・・今回は少し危険かもしれない」


どうやら縄張り近くで死体が転がる事は滅多に無いそうだ、ギガントアイはわりと綺麗好きで縄張り付近は綺麗にしてるらしいとの事だった

この様な状況は暴走しか考えられないみたいらしい。

しかも、暴走状態は1番手をつけられないみたいだ・・

あぁ、俺死んだな・・

ダーサンはそれでも、先を急ごうと進み続けるし


群生地に近づくにつれて、なにか不穏な空気を感じ取られる様になってきた。


そこには、ギガントアイと対峙する冒険者パーティー

女の冒険者が何やら魔法で足場に水を撒き、その水からすごい勢いの水圧の水が噴き上がる!!


ギガントアイの左腕をかすったと思うと、その腕が両断された。

どうやら、超高圧に圧縮した水の攻撃らしい、冒険者の優勢の様な状況だったが、ギガントアイが不思議に光出した冒険者達は目が見えなくなったかの様に明後日の方向を出鱈目に攻撃し始めた。

そうか、ギガントアイは目眩しの攻撃も使うんだな・・・


そこへギガントアイの攻撃が1人の冒険者を襲う!その攻撃は一撃で命を奪ったのだ!!

そして、もう1人へと攻撃を移そうとした瞬間、ギガントアイの近くに小さいギガントアイが近づいて来た。

様子を見る限りだと、コイツの子供の様に見える


そうか、コイツは母親で子を守る為に戦っているのか、俺の場合はそこに踏み込まなかったから襲われずに済んだのか・・・

子を守りたいのは人間、魔物に関わらずあるんだな・・・

地球に残した、妻と子供達元気かな・・・パパは遠い世界で頑張ってるぞ!死にそうだけどw

でもあの、ギガントアイの気持ちはわかるな、自分が死ねばあの子達を守る者はいなくなるのからな・・


目が見える様になった冒険者がその隙を見逃さず、攻撃を仕掛けて来た、子供を守りながらのギガントアイは先程の動きは出来ず、ひたすら攻撃を受けてるだけだった


あのギガントアイは何をしたんだ?ただ子供の成長を見守る為にここに住んでただけなんだろ?人間が薬草が欲しいだけで、ギガントアイを一方的に討伐、、

俺もなんだかんだ言いながら人間サイドだから気持ちはわからないわけでもない。

今、人間サイドで欲しい薬草それも分かる、だけど子を守るだけで迷惑もかけてない魔物を一方的に討伐するのってどうなんだ?

実際死者は出てるが、それは防衛の為に殺しただけで自らの意思で殺してる訳でもない、人間ってほんと汚いな、、、


他の冒険者が子供のギガントアイに攻撃を仕掛けにいった!無抵抗なギガントアイは無惨に殺される。

親のギガントアイは声にもならない声で叫んでいる


「ビビビビーーィィィィーーーーールルル」


そこに冒険者の容赦ない止めの一撃を食うギガントアイは呆気なく絶命する


冒険者は討伐証明する部分だけ取っては後にした。


ダーサンが冒険者に確認した所、討伐証明だけあれば問題なく肉とかは好きにしていいそうだ


俺は何かモヤモヤした気持ちはあるが、ギガントアイの肉は食ってみたい気持ちは抑えられず、ダーサンと一緒にギガントアイ達を運んだ。

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