第30話
俺がギルドへ報告した後、ギガントアイの討伐依頼がボードに張り出しされていた。
それを見る冒険者達は、オーガ、ワイバーン、ギガントアイってどうなってるんだ?と不安を隠せない様子だった
そんな事に聞き耳を立てていると、ダーサンがいつの間にか俺の横に立っていて、何かを考えている
「ギガントアイか・・アイツは厄介だが、美味と一部マニアには貴重な食材にもなるんだよな」
「ダーサンは食べた事あるのか?」
「まだ、ない!だがチャンスだと思わないか?美味い食材が目の前に転がっているんだぞ!?タロウなら新たな酒を見出せるかもだぞ!」
美味しい話とは思ったが、いかんせん俺は弱いのだ、さてどうしたもんかな??
『そんな時は私に頼ったら?こそっとタロウのスキル増やしておいたけど、タロウは鑑定を使えないからわからなかったのね』
『とは言っても一度、タロウも使った事のあるスキルなんだけどね!』
!?
俺が使った事ある?
ああ、パットンと戦った時の謎の剣化現象か!
『スキル名は酔剣(すいけん)よ!ビール瓶内のアルコールとMPを使う事によって一時的に瓶モードから剣モードになる事ができるわ!』
『後はスキル使用者が酔ってる程、効果時間、強さが変わってくるわ!』
そんなスキルをプレゼントしてるのであれば、もう少し早めに言って欲しかったな、、、
だけど今ビール便はかけたままなんだよな、アルコールなんて瓶に入れれないな。
『リサイクルと念じてみて!そしたらタロウのビール瓶は元に戻るはずよ』
(リサイクル)
持ってたビール瓶が元に戻りアルコールを溜めておける様になった
『でも注意してね!MPは最低でも12消費するからね!MPを消費続ければ、酔剣は具現化し続けるけど無ければただのビール瓶にもどるからね!』
『12しか使わない場合は0.5秒ぐらいの具現化が可能よ!』
んー強くなった気もするが、一撃必殺用だよなーステータスが上がれば使いやすそうなのだが、、
『ビール瓶に入れてるお酒によって属性変化、酔い度によって攻撃力が変化するわ!あとは頑張って!』
アンブローズと話し終えて、ふとダーサンに視線を戻すと、なにやら不思議そうな顔で
「今誰と話してたんだ?」
「俺のスキルで酒の精霊と会話ができるんだよ、それで今話してた所だよ」
「そして、新たなスキルが発現したよ!」
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