第28話
毎回キンキンを使うわけにはいかないし、これ俺にしか使えないだろう。
俺は地球の知識を思い出し、冷蔵庫に近い物を考えた結果、氷室の事が頭によぎったコレならこの世界でも作れるし、魔法もあるからより効果的な物が作れると判断した。
この事を依頼主に話して、氷室作りを開始する
今回は試作機という事で、小さめのを作ると話し合い、適当な木材を用いて箱状に組み立てるが、どの様に冷気を逃がさないようにするか問題にぶち当たる
「何に困ってるのでしょうか?」
悩んでる俺を見て依頼主が聞いてきたので
「この箱上の中に氷を入れて、冷やすのだが、このままだと冷気が逃げてしまい、上手く冷やせない。どうにかして冷気を逃がさないかが問題なんだよな」
「なら結界で覆って冷気を外に出さないようにしたらどうでしょ?この規模の結界なら私でも作れますし魔石にエンチャントしたら誰でも魔力を流せば使えますよ」
と言いながら、依頼主は魔石に何やらの魔法を唱えたと思えば薄らと光出した
「とりあえず、この箱に入れてみてくれないか?あと氷があればいいのだがここら辺にあるかな?」
「それもでしたら、魔石で解決ですね、コレをこーやってこーしてと、出来ました」
また、魔力を流すと魔石の回りが凍り始めた
話によると、魔力の大小で氷の大きさも調整できるとの事
また、魔法で作成してる為、溶けて水浸しになる事もないとの事だった。
ほんと、魔法ってすげーなー!!!
試作機が出来た事だし、作ったビールを入れてみる
・・
・・・
・・・・
3時間程経っただろうか、俺の見立てではそろそろキンキンになってるはず
「俺の感が正しければ、そろそろいい感じにできてると思います」
試作機の扉を開けると、冷んやり冷たい冷気が体に当たりほんのり気持ちいい、問題の物を取り出し、コップに注ぐ
泡立ちはいい感じで、2人で口に運ぶ
!?!?!?!?!?
「タロウさんのキンキン使った時と同じで冷えて美味しいですね!」
1発で成功させちゃったぞ?
アイディアはだしたがほぼ、魔法で解決させちゃった?
しかも、一般人も使える様な仕組みだし
俺とんでもない物をこちらの世界にもってきちゃった?
「本当はコレより大きい物を作ろうとしたのだが、これで事たりるよね?」
「ええ!かなりいいですよ!コレ、因みになんと言う名前ですかコレ?」
「冷蔵庫って名前ですよ、酒じゃなくても傷みやすい食材とかも入れておけば、長持ちしますよ!」
「これ、凄い発明じゃないですか??ビールと冷蔵庫!!タロウさんコレ受け取ってください」
俺は依頼主から銀貨5枚受け取った
「報酬はギルドから受け取るのだがいいのか?」
「問題ないですよ!この2つの発明が有れば元は取れますし!ギルドに銀貨10枚支払った甲斐があったー!」
ギルドに銀貨10枚?報酬って銀貨5枚だったよな?ギルドも生活かかってるから中抜きしてるのかー世知辛いなーw
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