第9話

「お主がタロウか?俺はパットン、ここの試験を任されてる物だ」


とパットンが手を差し伸べて握手を求めてくるので


「ああ、宜しくな!ところでどんな試験をするんだ?まさかパットンを倒せとか言うんじゃないだろうな?」


と握手を交わす

パットンの特徴は30-40代だが、体付きはかなり絞られてるようで、着ている皮の鎧の上からでも筋肉の凄さがうかがえる。


「ああ!まぁヒヨッこ共に俺は倒せないと思うが、ある一定の水準があるとみなしたら、合格って感じだな!これでも俺はBランクの冒険者でもあるんだぜ!」


(Bランクか!結構ベテランじゃねーか!まー素人が試験官なんてやらんだろーしな、仕方ないが俺、地球にいた時格闘技とかなんてやってなかったぞ、、、)


「では行くぞっっ!」


無防備な状態から繰り出されるパットンの木刀による斬撃が俺の肩に直撃し地面に倒れ込む・・・


「ぐはっ!」


俺は体勢を立て直し、拳を握りしめてパットンの胴体目掛けて殴りかかる


「なんだ?その蠅の止まったような攻撃は?なめてるのかな?」


俺の拳を最小限の動きでかわし、蹴り上げてくるがそれを何とかかわす


(何か?何か攻撃手段ないのか??クソっ、、それに何なんだよ、このビール瓶捨てても手元に戻ってくるし、、、)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る