逆転山

朝ご飯は卵と菜葉と白ご飯、前の世界とあまり変わらなかった。

朝ご飯を食べ終わり俺は女の子と山菜を取りに行く。

(女の子)早く山に行こー

(イツキ)着替えてくるよ。

(イツキは着替えをした)

(女の子)着替え終わった?

(イツキ)うん、いこっか。

(女の子)やった。

(イツキは背負い籠を背負い、女の子と一緒に外に出た)

(イツキ)お前って僕の妹なの?

(女の子)そうだけど、どうしたの、お兄ちゃん。

(イツキ)なんでもないよ。(本当に妹だったのかよ、じゃああの人たちは親?もう理解が追いつかねぇ、この子が妹か…)

(女の子)何ニヤついてんの?まあいいや、手繋ごう。

(イツキ)いいよ(可愛い、昔から妹欲しかっただよな17の時に諦めたが、まさかこんなとこで出来るとは、クルドフさん、本当にありがとう!!)

(イツキは妹と一緒に山に繋がる道を歩く)

(妹)つくしだ、帰りに取ろうね。

(イツキ)ああ

(家から5分ほど歩いた)

(妹)山だーー山菜取ったら小屋に行っていい?

(イツキ)はしゃぐなよ、小屋?行ってもいいよ。

(妹)一緒に行こうね。

(その後山菜を背負い籠の半分ほど取った)。

(妹)もう充分じゃない?小屋行こうよ。

(イツキ)だな小屋に行くか、案内してくれ、(気づけばだいぶ家から離れてるな、道覚えとかないとな)。

(妹)(お兄ちゃん知ってるくせに)わかった。

(妹が案内する、そこには小屋に繋がってる細い道があり、そこを4分ほど歩いた)。

(妹)着いたよ。

(そこには秘密基地のような小屋があり周りの草は刈られていた)。

(イツキ)(だいぶ歩いたな)うおーー何だこの秘密基地は。!!!

(妹)お兄ちゃんはしゃぎすぎでしょ、子供だな〜

(イツキ)ねえ、これって誰の小屋なの?

(妹)わかんないけど、使ってる人見た事ない、見つかったら怒られるかもね。(悪い顔をしながら妹は言った)。

(イツキ)おいおい、でも誰も使ってないのか、じゃあ遊ぼう!!この世界に法律はないはずだ。

(妹)(ほうりつ?)まあいいや、遊ぼ。

(イツキは小屋の下にあるはしごを登り、小屋の中に入る)。

(イツキ)お前も早く来いよ。(嬉しそうに言う)

(妹)待って、今登るから。

(イツキ)ん?なあ辺りが暗くなって来てないか?何か空が赤い気がするぞ。

(妹)確かに暗くなってきたかもね、お母さんに怒られるかも。

(イツキ)いや、何かおかしい、早く登れ。

(妹ははしごを登り小屋の中に入った)

(謎の声)ううう……ははは……

(イツキ)隠れろ(小声で言う)

(謎の声)早く出てこい、人の子、我から迎えに行ってやろうか?(恐ろしい声)

(妹)なに、こわいよ(兄の手を握る)お兄ちゃん。(震え声)

(イツキ)(落ち着け、ここは想像した世界だ、確かあのゲームの主人公は魔法が使えたはず、いやどうやって魔法使うんだよ……)

[魔法の使い方]

(イツキ)(また出て来た、これを押せばいいのか?)

[魔法は願いと想像が大切です、さあ、想像してみましょう]

(イツキ)願いと想像って……でもこれしか方法が…とりあえず、下に降りて会ってみるか。

(下に降りたイツキ)。

(謎の声)姿を見せたな人の子、我の一部にしてやる。

(そこには角が生えており、体は大きく、濃い赤色の者がいた)。

(イツキ)お前は誰だ!!名前を言え。

(謎の声)覚悟があるではないか、私は赤銅鬼。

(イツキ)しゃくどうきだと?(角も生えてるし、鬼なのか?鬼に効く魔法なんてわからねぇ、それに魔法の限界もわからない)

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