2章.学生会騒乱

第12話 2章1話.幽夢の魔王

 夢を見ていた。


 その中で、彼は数万の時を生きる一柱の神であった。至高なる竜の女神グロリア・ファル・イーリスが世界を再生させるより古くから生きる、上古の神。


 彼は破壊者であり、調停者であり、創造者であり。


 イーリスがいう創造と呼ぶ再生にも力を貸したが、彼女の創る世界のゆがみにどうしようもなくいらだちを憶え。


 やがて彼は『神の繭』といわれる神域を去り、自らの力で新しい世界を築き上げると、そこに引き籠もった。


 【彼】とイーリスの間にはしばらく平穏が続いたが、やがてイーリスの方で彼の存在を危険視するようになる。あまりにも強い、自分を凌駕する創造と破壊の力・・それなくしては此度こたびの創世もなかった・・のたゆえに、その力を恐れられる。


 イーリスは彼の存在を『魔』と定義し、彼の領域を『魔界』、彼自身のことを『魔王』と呼んだ。創世で多くの力を使ったイーリスに直接彼を討つ力は残っていなかった・・力が残っていたとして討ち果たせたかどうか疑問ではあるが・・ため、神領アルティミシアと魔界アムドゥシアスを同じ世界軸に固定すると愛し子たる人間にランダムに発現する『魔王殺し』の力を授け、首尾良くその誰かが魔王を討ち果たすことを期待した。


 そうしてイーリスが眠りに就いたあと、彼の領域、魔界は人間たちの酷い侵犯を受ける。彼らは皆、正義のために邪悪な魔王を討てと純粋な志に燃えていた。自分も創造に関わった身として矮小なる人に害意を向けること忍びなく、彼は初代の【勇者】により討たれた。


 そしてまた、魔王として生まれ変わる。


 数千年、数万年。


 力と記憶をもったまま、生まれては殺されることを繰り返す。


 それで構わない。


 人が統一されるための必要悪だというなら、その立場に甘んじようと思った。


・・

・・・


 それが大いなる誤謬ごびゅうであることを、彼が思い知ることになったのは何度目の生か。


 妻を娶り、子をなし。アムドゥシアス大陸の果てに追いやられた魔王の家族はそれでも女神イーリスも人も憎むことなく、慎ましやかに暮らしていた。創世の神の一柱としての力はこの数度の転生によりかなり減衰したが、それとてもさしたる憂いごとではなかった。


 しかし。


 彼は人間の悪意というものを、このときこれ以上なくはっきりとした形で見せつけられることになる。眠れる女神イーリスと最後に契約した人間の王、【祖帝】シーザリオンが任じた将軍にして女勇者レティシア・テオフラスは、雲霞のごとき軍勢をもってアムドゥシアスに上陸、その軍は点在する魔族の集落を襲って破壊と略奪、暴行を繰り返し、そして用済みとなった集落と魔族には、ことごとく油をかけ、焼き討ちされちして鏖殺した。どこまで死なずにいられるか、戯れに寸刻みの生き地獄を味あわされるものもいた。彼の妻子もまた、彼が腰を上げるのが遅かったがためにむごたらしく殺された。


 戦争、という凄惨なものを彼が初めて経験したのはこのときである。このとき、破壊と殺戮、民と妻子の怨嗟の声を聞くに至り、ついに彼は人間というものに対して明確な敵意と殺意を抱き、向けるようになる。


 そうなってしまえば、人間の勇者ごときが彼にかなうはずもなかった。レティシアを筆頭とした姫騎士軍団は彼の前に敗北した。ほとんど残らなくなった魔族を再生し、補充し、人間たちに対抗するために、彼はなんの高揚も感じぬままにレティシアたちを犯し、子を孕ませ、また生まれた子どもに彼女らを犯させて魔族を増やしていった。最初は気丈に抵抗していた姫騎士たちも自分の産んだ子に孕まされるに至って心折れ、彼=魔王に慈悲を乞うたが、もはや彼の心に慈悲心など湧くことはなかった。


・・

・・・


 目を覚ますと、三人の少女の姿があった。


 牢城雫、ルティル・エル・サティア、エーリカ・リスティ・ヴェスローディア。


 牢城雫は辰馬の8才年上の「お姉ちゃん」であり、冒険者育成校蒼月館の教師。辰馬が生まれる多時から辰馬のことを知っていて、半分ぐらい母親がわりといってもいい。基本辰馬のやることなすこと全肯定者であり、「甘やかしの度が過ぎる」としばしば辰馬の血族、とくに父・狼牙からたしなめられているが、「やはは」と笑って改める様子がない。髪はピンク・ブロンドのポニーテールで、身長144センチ、バストサイズは巨。


 ルティル・エル・ファリスは女神。もともと霊穴である寒村宮代みやしろの力に目を付け、宮代の土后とちがみ宇土御社之媛髪うとのみやしろのひめがみを殺してその力を喰らうなど暴虐の限りを尽くしたが、辰馬に敗北して陪神ばいしん・・従属神となった。敗北以降、性格がずいぶんとおとなしくなったのは主尊たる辰馬への絶対服従が発動したためであるらしい。あの後太宰の蓮華洞窟に連行されたが、結局死刑にするか辰馬が責任を持って監査するかの二択となったので、後者を選んだ辰馬のそばに置く形で蒼月館に編入された。髪はエメラルドグリーンのやや外ハネ気味ストレート。身長159センチ、バストサイズ爆。


 そしてエーリカ・リスティ・ヴェスローディア。銀の宝冠をいただく彼女は西方の商業国家ヴェスローディアの第四王女。れっきとした姫君であるが、兄と伯父との政争を避けてアカツキにやってきた亡命留学生である。経済大国のお姫様だからさぞお金持ちだろうと思ったら大間違いで、ヴェスローディアからこちらにくるまでの道程みちのりで全財産を使い果たし、行き倒れて辰馬たち一向に助けられた彼女は現在、新聞配達とグラビアアイドルの仕事で学費を捻出している苦学生。ちなみに彼女にグラドルを勧めたのはシンタこと上杉慎太郎で、「あの顔とカラダでお姫様って付加価値ありなら絶対売れるって!」と強く推した。実際、ジャージ姿であっても華美な金髪とグラマラスな胸や腰回りは明らかに男受けが良さそうなのは間違いない。髪はブロンドのストレートを左右二つに分けて毛先で括り、身長166センチ、バストサイズ超。


 まあ、とりあえずそれはそれとして。


「しず姉とエーリカはいつも通りとして・・お前もか、サティア・・」


 目覚めるやいなやの強烈な虚脱感に、辰馬は仰向けのままぐったりと言う。


「ご迷惑・・でしたでしょうか、旦那様? その、雫とエーリカが当然のことのようにお部屋に入っていくので、わたくしもと思ったのですが・・」


「みんながやるからわたしもね、ってゆーのやめよーや・・ま、いいけど」


 辰馬はひょいと身を起こし、寝床ベッド・・16年前だと畳敷きだったのだが、近年の国際交流でアカツキにも西方の寝具が増えた・・から起き上がる。着替えるから出て行け、と言いたいがここが男子寮であり、見つかると雫たちがとがめられるとなると辰馬としては強く言うことが出来ない。結局、女子三人の前で、辰馬はその華奢な裸身を晒してお着替えすることになった。


 くそう、いつものことながら、なんか屈辱。・・それにしても・・なーんかいやな夢見た気がすんだけど、なんだっけ?


 その部分だけ、切り抜いた様に不自然に消えた夢の記憶に頭を捻りつつも、辰馬は賑やかかつ華やかな三人に挟まれて寮を出た。


「あー、そうそう、たぁくん?」


「んぁ?」


「みずほちゃん、明日退院だって。うれしかろー」


「おお。うん、そーだな」


・・

・・・


「えー、あー、今日は、授業の前に転入生を紹介する・・入りなさい」

 老教諭・・蒼月館2-Dの担任は、残念ながら雫ではない。エーリカとサティアはこのクラスなので、雫としては今頃切歯扼腕、悔しがっていることだろう。


 転入生といわれても、D組生徒たちの反応は薄い。絶世の美少年である辰馬に、お姫様のエーリカ、さらに女神であるサティアまでが一緒にいるようなこのクラスに、そうそう新しい生徒が増えても・・というところ。


 だった。


 その既成概念は、彼女が昂然と教室に入室した瞬間、打ち砕かれることになる。


「ぇ・・」

「ぅあ・・」

「うそ・・」


 ざわめき。大声ではやすものは一人もいない。そんな真似はできない。


 その少女は、あまりにも美しく。


 神々しさすら感じられ。


 挙措きょその洗練は天女のたおやかさ。


晦日美咲つごねり・みさきです。これまでは祖母のもとで独習でしたが、これからみなさんとともに学べること、楽しみに思っています。どうぞよろしくお願いします」


 そして声は玉を転がすがよう。


 登場したその瞬間に、彼女は場の主役たるを掻っさらっていった。


「辰馬サン、辰馬サン?」


「んゅぁ? なんらよ、シンタ?」


 後ろの席から背中をつつくシンタに、突っ伏して寝ていた辰馬は抗議の声を上げる。シンタは辰馬の顔をガッと掴むと至近距離で穴が空くほどに見つめて、1分ほどもそうしたかと思うとやおら、安心の吐息を漏らす。


「うし、負けてない。やっぱ辰馬サンが一番っスよ!」


「? なにが?」


「いやだって、辰馬サンがそこらの女に顔で負けてたら、その辰馬サンの顔が大好きなオレってただのホモじゃないッスか。そーじゃねぇって証明するためにも、辰馬サンの顔は超越した所にあってもらわんと」


「知るかよそんな理屈・・つーかお前ってホントにおれが好きなの? 正直怖いんだけど・・」


「そら大好きですが。辰馬サンなら抱けると思ってます、正直」


「うわ・・是非とも縁切りたいと思った、今」


「別に手ぇ出すつもりはないんでだいじょぶですって。おれは花を愛でるのが好きであって、手折るのは趣味じゃない感じのホモですから安心。・・んで、あの娘のことどー思いますか、辰馬サン的に?」


「あの娘・・?」


 このとき初めて、辰馬は教壇前の晦日美咲に気づいた。


 あぁ、転校だか転入だかか・・。夏休みまで1月って時期に、なに考えてるんだかな。


 ぽやーっとした顔のままそう考えて、美咲を見遣る。


 ふむ。あれはなんか武道やってるな・・筋肉の付き方と重心からして、打撃よりか合気、柔術系か。見た感じ神力の素養もかなり高い・・女神やら、聖女に劣らないレベルか、これは? なんか最近おれの周辺、霊質の高い人間が多すぎる気がするが・・偶然、じゃないよな?


 考えていると、視線が合った。


 明らかに、向こうもこちらを見ている。うかがうような、誰何すいかするような強い視線。軍人や憲兵が罪人を尋問するときの目だ。単に辰馬の容色に気を引かれただけであれば、こんな眼光を帯びることはない。


 なんだ・・なんか新羅の家に怨みがある人間か、こいつ・・?


 黒板に書かれた、少女としては硬い字体の名前を読む。晦日美咲。自分か、新羅家になんらかのつながりがあるのかと考えたが、その辺りには関係がなさそうだった。


「辰馬サン、辰馬サーン? やっぱ辰馬サンでもあんだけきれーな娘を見るとぽーっとなっちゃう感じっスか?」


「んん? ・・いや、そーいうんじゃ全くないんだが・・。まあ、なんでもねーわ。そんじゃ、おれ、もちょっと寝る。起こすなよー・・」


 少々釈然としないものを抱えつつも、辰馬は考えるのもめんどくさくなりまた机に突っ伏して寝息を立て始める。晦日美咲は、その姿をじっと油断ない瞳で見つめ続けた。


・・

・・・


 昼休み。


「そんで、瑞穂が退院だと。だよな、しず姉?」


「うん、お医者様から電話(蒸気機関のある世界観なので、ギリギリで電話もある)あって、まあなんとかだいじょーぶだろって」


「おぉ、よかったっスね」


「結構メンタル強かったんですね、あの娘。まあ斎姫に選ばれるくらいなら当然か・・」


「なんにせよ、せっかく助けた甲斐があったでゴザルよ」


「そーだよなぁ。あの娘には幸せになってもらわんと・・て、なに、お前ら? なんで怒ってんの?」


 辰馬と三バカが雫と話していると。エーリカとサティアが寄ってきて話に加わったが、その表情がたちまち不機嫌に曇る。まあ、当然と言えば当然で、好意を寄せている相手が目の前で別の異性を「幸せにせんと」とか言っている(実際には「幸せになってもらわんと」なのだが、エーリカとサティアの脳はその辺りを意識的に誤変換した)のだから悔しさと嫉妬心が半端ではない。


 ダン、とテーブルを叩いて、エーリカが辰馬の前に身を乗り出す。トレーに乗せた素うどんの汁が、少し跳ねた。


「辰馬」


「なんだよ。つーかあんまり寄るな」


「いいのよ。それより、瑞穂って、誰?」


「あ? この前助けた娘。もとヒノミヤの斎姫で、いまは総合病院に入院してる。あれ、これ言ってなかったっけ?」


「初耳よ! くっ、週末の間にそんな出会いがあったなんて・・」


「わたしも、ショックです・・旦那様に雫とエーリカ以外、まだ他に愛妾がいるとは・・」


「愛妾とかゆーな、ばかたれ。ただの病人・・けが人? を通りすがりに助けただけだろーが、わけのわからんこと勘ぐるな」


「ホントにぃ~? ホントにそれだけか、たぁくん。うりゃっ♪」


 しがみつき、関節を決めてからくすぐりを仕掛けてくる雫。仕掛けてくるタイミングから崩しの技、極めの精度からなにから、全てが完璧に神業過ぎて見ている側はいったい、なにをしたのかさっぱりわからない。大輔たちの目には辰馬と雫がいつものようにじゃれ合っているだけで、いつもながら辰馬はなんで避けないのかということになるが、実のところ辰馬は必死で回避を試みた結果掌で転がされ、いいようにされている。


「まあ、その前に5限かぁ・・」

 辰馬の腕に谷間の柔肉を押し当てつつ、肘関節を折る・・というか、実際には伸ばす・・ギリギリに極めながら言う雫。


「5限、焔サン来るっスからねぇ・・辰馬サンまたボコられそー」


「うっさいばかたれ。なんかそう、おまえらはいっつもおれがほむやんに負けてるみたいな言い方すんな。戦績としては五分だろーが」


「それもあるんスけど、ねぇ・・」


 シンタはちら、と雫を見る。雫も「えへへー」とポニーテールの毛先をいじってうなずいた。


 蒼月館総合闘技そうごうとうぎ科非常勤講師、明染みょうぜんほむら


 この男は決して悪人ではない。義侠心にあふれ、実力も優秀である。冒険者としての腕前は超1級。戦闘力だけでなく頭も切れるし、腕っ節が求められる討伐任務の他にも探索や護衛、工作任務などで多くの実績がある。ただし8年前の学生当時から雫に惚れており、雫に惚れられている辰馬のことを一方的に嫌って憎んでいるのだった。そのことは辰馬以外の全員にとって周知の事実なのだが、辰馬だけがわかっていない。


「まあ、この前のサティアとの一戦で一皮むけたからな、おれも。あのデカブツ、今日はきっちりしばいて、これまでの借りを返す」


 意気軒昂な辰馬に、一座の面々は揃ってため息をつくのだった。


・・

・・・


 同日同刻、ヒノミヤ内宮、大神官長府、紫微殿ししんでん


 神月五十六こうづき・いそろくは一人の青年を迎えていた。


 磐座遷いわくら・うつる、その妹穣みのりに導かれてやってきたその青年、赤みがかった黄金の短髪に甲冑を纏った、中肉中背、一見平凡な青年のその凄味に、場の空気が凍てつく様に緊縮きんしゅくする。磐座兄弟はもとより、千軍万馬せんぐんばんばの古強者、五十六ですらも恐れと、畏れを感じた。


 身を包む赤白せきびゃくの鎧は西方、騎士の国【央国】ラース・イラの正騎士甲冑。腕章に刻印されるⅠの文字はラース・イラ神聖騎士団の第一師団長であることを意味し、ラース・イラの第一神聖騎士団長ということは世界的に著名な一人の騎士に直結する。


 騎士の中の騎士。


 央国の宝剣。


 世界最強。


 ガラハド・ガラドリエル・ガラティーン。


「不浄の神と目覚めた魔神、二つの災厄を討ち果たすため、聖騎士ガラハド、アカツキ宗教特区ヒノミヤが主、神月五十六様のもとに着任いたします。どうぞこれよりご鞭撻を」


 重量のある甲冑を、まるで重さなど感じさせずに着こなすガラハド。質素質朴を旨とする聖職者の行在所あんざいしょには似つかわしくない、豪奢な絨毯の上に優雅にひざまずくと、腰から剣を抜き、騎士の礼を捧げる。


「うむ。貴国と貴公の参戦をありがたく思う。ラース・イラ宰相ハジルどのに感謝を。貴公にも追って進爵しんしゃくの沙汰があるのではないかな」


「政治のことはとんとわからぬ武辺者にてその件、返答は失礼いたしますが・・。それで、私が討つべき邪神と魔神は・・」


「そうじゃな、その話を進めよう」


 穢れの斎姫・神楽坂瑞穂と、魔王の継嗣・新羅辰馬。


 最強無敵の刃をもって、この両名を討つべし。


 五十六はそう言って、薄く心の中だけで笑う。


 ラース・イラ宰相ハジル、かつて皇太子時代の永安帝を大敗させた英雄にして、アカツキと桃華帝国の紛争に巻き込まれて滅んだ亡国テンゲリの王子は、20数年の時を経てラース・イラの宰相となり、復讐に燃えている。そこを刺激してやれば彼の力を借りることは容易いでしょう・・穣の策は今回も、まったくもって図に当たった。


 まさか最強騎士ガラハドを借りることができるとはな・・。この男の思惑までは読めんが、せいぜい利用させてもらおう。ガラハドも新羅辰馬も、ラース・イラもアカツキも、せいぜいワシの大望たいもうのためにみ合うがいい・・、ワシの代では無理でも、いずれ我が孫、那琴なことが大陸統べる皇とならん!

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