駐輪場から聞こえて来た、ぼやき
コタツの猟犬
駐輪場にて
手軽な交通手段にして、
日本の家庭を支えているのが、
何を隠そうこの俺だ。
…………。
といっても全く差し支えない……だろ?
なんせよ。
学生達の通学に手を貸し、
主婦を乗せ、サラリーマンの通勤の一部を支えてんだから、
決して云い過ぎじゃあねぇはずだぜ?
でだ。
最近俺が気にいられねぇのはなぁ、
俺がマジで言いたいことはなぁ…………
シャープでカッケー俺の弟分と比べる奴がいやがるが、
冗談じゃねぇってんだよっ!
値段なんて俺の十倍は軽くするじゃねぇか!
型によっちゃ100倍なんて奴もいるんだぞ?
信じられるか?
一緒にするなってんだ。
アイツ等と比べるなってんだよっ!
それならな。
俺を10台分、100台分用意してから比べやがれってんだよ。
俺はなぁ。数の理論は嫌いだ。
けどな。
10人、100人の生活を支えてるのと、
1人の趣味に付き合ってるのはどっちの方が大事だ?
別に俺は人間の為に作られたんだ。
どっちが尊いとかそんなん言うつもりはねぇ。
仕事に貴賤なんて、ホントはねぇんだからよ。
必要とされてるからそこにある、本来はそれでいいんだからな。
でもな、俺には今まで色んな人を支えて来た自負がある。
マジで比べるってんなら、
性能面だけじゃなくて、
そういう実績も考慮しろって話だ。
人との会話でマウントを取るためだけに俺を使うんじゃねぇ!
因みに俺は、名前にママとは付くが男だ。
おう、時間とらせて悪かったな。
俺のくだらねぇ、愚痴に付き合ってくれてありがとよ。
お前みたいな奴がいるんだ。
この国もまだまだ捨てたもんじゃねぇな。
駐輪場から聞こえて来た、ぼやき コタツの猟犬 @kotatsunoryoukenn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます