lesson6 どこに向かいますか?

 翌朝、宿屋を出たエミリーとヨウコは、どこに向かうかを話し合います。

 ヨウコの話によると、今のままでは魔王は倒せないそうです。


「魔王を倒すには四つの宝石が必要です」

「なぜですか?」

「そういう決まりです」

「わかりました」


 四つの宝石はそれぞれ、『東の森』『西の海』『南の砂漠』『北の山』にあると、ヨウコは言いました。


「ここからはどこが近いですか?」

「東の森が近いです」

「では、そこに行きます」

「その前に防具を買いましょう」


 二人は防具屋にやってきました。

 防具屋には様々な防具や服があります。


「エミリーはどの防具を買いますか?」

「軽い革の鎧を買います」

「では、私も同じものを買います」

「それはいけません」


 エミリーはヨウコに、フリフリの可愛い服を差し出します。


「これを着てください」

「これは冒険に適していません」

「わかりました」


 次にエミリーは、セクシーなビキニアーマーを差し出します。


「これを着てください」

「私は嫌です」

「なぜですか?」

「恥ずかしいからです」

「では、これを着ますか?」


 更にエミリーが差し出したのは、ビキニアーマーよりも露出が激しい踊り子の服でした。


「どちらも嫌です」

「二つから選ばなければなりません」

「とても嫌です」

「では、魔王は倒しません」


 ヨウコは泣く泣くビキニアーマーで旅をする事になりました。

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