　村を出たエミリーは、ヨウコの案内で村から少し離れた所にある大きな町へと向かいます。

「エミリー、魔法は使えますか？」

「使えません」

「使えるかもしれません」

「どうやって使うのですか？」

「呪文を唱えます」

「やってみます」

　エミリーが適当に「fire ball」と唱えると、エミリーの手から火の玉が出ました。

「エミリーは凄いですね」

「とても凄いです」

　どうやらエミリーは魔法も使うことができるようです。

　すると、そこに盗賊達が現れました。

「お金を下さい」

「私は断ります」

「では、あなた達を殺します」

　盗賊達はエミリーとヨウコに襲いかかります。

　しかし、エミリーのファイアーボールで返り討ちに遭いました。

「許してください」

「許しません。殺します」

「どうすれば許してくれますか？」

「お金を下さい」

「え？」

「お金を下さい」

　こうしてエミリーは、逆に盗賊達からお金を巻き上げたのでした。

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