初代総理大臣が徳川慶喜でも良かったのに

(2021年7月18日 第23回「篤太夫と最後の将軍」視聴後)


 日本最大の軍事力を保持する権力者が、政権を返却した「大政奉還」

 こんなにスマートに、軍事政権が主導権を引き渡すなんて、尊敬すべき事ですよ。

 世界中の歴史を見渡しても、こんな判断を下せる人、他にいませんよ。

 此の一事だけでも、徳川慶喜には一万円札に描かれる資格がある。

 それ程の英断ですよ。

 国力を削がずに新政権を作る、最高の政治判断です。

 松平春嶽や坂本龍馬が推した通りに、徳川慶喜を新政府に加える度量が薩長に有れば、明治政府はもっと面白くなっただろうに。


 悪虐非道な薩摩の陰謀と、その挑発に乗って戦争に突入する脳筋武士たちのせいで、風邪でも休めない慶喜とは逆に、ヨーロッパで近代文明の素晴らしさに目覚めて感動する渋沢栄一。

 今回の主人公対比は、殊更に可哀想。



 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード。





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