18日目

 少女はドラゴンではなかった。

 少女のふりをしたドラゴン……のふりをした妖術使い。魔王の配下だった。

 俺と女神はまんまと騙され、食事に毒を盛られてしまった。

 

「こ、このバカ……あんたが……ドラゴンとか言うから……」

「おま……おまえだって……」


 俺も女神も、剣を握ることすらできない。

 妖術使いが俺達に止めを刺そうと近づいてくる。

 

 だがその時、青の勇者が駆けつけてくれ、あっさり妖術使いを切り伏せた。

 俺達の毒も、青の女神が治療してくれた。

 別行動をとっていてよかった。

 

「ありがとう。あの妖術使いは、恐ろしく狡猾な策略家だったよ」

「ほんとそれ」


 俺と女神は敵を持ち上げることで自分達の格を保とうとする。

 我々も同じ罠を仕掛けられたがあっさり見破った、と青の二人は言った。

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